10月31日(日） 小柴会総会（２）

朝飯前に中華街を通って山下公園へ散歩に行った。
台風一過だが天気はすっきりしない。

　
マリンタワー、ホテルニューグランド、朝7時だというのに警備の警官がいたるところに立っている。
来週のAPEC（アジア太平洋経済協力会議）テロ防止の警備だそうだ。


小柴会、私が大学4年の学生生活のうち2年余りを過ごした寮の同窓会だ。
正式には「小柴自治寮」。

学校には学生寮が二つあったが小柴寮は学校とは関係が無い。
学生たちがとある漁村の古い番屋を借りて自分たちで運営した自治寮だ。
2階建て13部屋があり入居者は30人。
1ヶ月の寮費は3食付きで4,000円。
毎月12万円の中から大家に家賃を払い、賄いのおばさんを二人雇い一ヶ月30人分の食事を3食
（昼食は弁当に詰めてもらい学校に持って行く）賄っていたのだから今では想像もできない。
そういえば授業料も年間9,000円だった。

このトンネルの奥は当時進駐軍の基地で立ち入り禁止であった。


この辺りに寮の建物があり前は砂浜、右手の奥には防波堤があり夏には毎日海水浴をしていた。

寮長、副寮長、会計、書記、炊管が居り1～3号室は役員室、１部屋に2～3人入っていた。
2階の一番奥の部屋13号室は天井に太い梁があり昔ここで首を吊った人が居り幽霊が出ると言われていた。
また夜10時を過ぎると寮に帰っていない寮生の残った晩飯の競売がある。
鐘を合図に腹を空かした寮生が勉強してようがマージャンをしてようが食堂に集まり必死になってあみだくじを引く。


寮は昭和30年に始まり昭和47年建物の老朽化と都市開発で終焉になった。
昔港であった所にはこんな立派な臨海道路やモノレールが走り海は遥か彼方に行ってしまった。
という次第で会員は年々減る一方、増えることはない。