図書館の新刊書コ-ナ-で見つけた。
永六輔が「東京やなぎ句会」で詠んでいた句を年代順にあつめたもの。
昭和44年(1969年)1月から始め平成27(2015年)5月まで続いている。
川柳作りの参考になるかと思い借りてきた。
昭和44年1月にはじめて読んだ俳句5作、本人が、最初の句は忘れてほしい、
これ以上ひどい句は作っていない、「ひたすら恥ずかしい」「ひたすらおぞましい」
と言っているのでここでは出さない。
2句目「元旦に別ればなしの老夫婦」は、今なら立派な川柳だ。
全部で2,000句余りを収録しているが、川柳に近いものも多くみられる。
永六輔といえば中村八大、坂本九でヒットソングの作詞者であった。
しかし、「俳句を楽しむようになったら作詞が出来なくなっちゃった。」
俳句は削って、削って、削って作る、作詞は足して、足して、足して作る。
その切り替えができなくて作詞をやめたと言っている。
ベストワンの句は
「寝返りをうてば土筆は目の高さ」
見事な俳句だ。
ほかにもいいなと思う句が沢山ある。
俳句も川柳も数多く詠むことだと思った。