さうぽんの拳闘見物日記

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拳闘見聞の日々。

精度を上げて好機を増やし、序盤の「勝負」を勝ち取った 村田諒太、見事に雪辱

2019-07-12 22:56:29 | 関西ボクシング



ということで、生中継を見終えました。
考え得る中で、これ以上はないのでは、と思える内容と結果でした。



初回早々は、一見、前回と同じような立ち上がりに見えました。
ロブ・ブラントは、ストレートパンチの距離から、スリーパンチで止まらず、さらに連打を上乗せしてくる。

しかし、前回と違い、広めにスタンスを取って構える村田諒太のガード、ブロッキングが防いでいるパンチもけっこうあり。
これは当然、前回散々当てられた、速いパンチを研究して、読んでいたのでしょう。

そして、受け身にばかりならず、徐々に攻撃の手も出始めました。
打ってくるブラントの身体が寄ってくるところに右フック、離れたところを追いかける右ストレートと、右ボディを当てて行く。
そして上に右を飛ばし、防がれても返しの左フックがボディへ。
ブラントもリターンから連打するが、右ボディのダメージありと見えました。
ポイントのみならず、有効打でもまさり、手数でも大きくは劣っていない初回。

そして2回、ブラントは改めて、動いて外す流れを作ろうとするが、村田が攻めて、左(上)、右、左(下)のコンビ。
何しろ左フックが上に返らない村田ですので、この連打は驚き。思わず目をこすりましたが(ウソです)、このあと、もう一度右から左ボディ。
対角線のコンビが効いて、ブラントにダメージあり。

この後は猛攻また猛攻、でした。
連打の中に時折、左フックが上に返ると、けっこう当たり、ブラントがコーナーによろめいて、さらに打たれ、ついにダウン。
立ったが追撃にさらされ、右食ってぐらつき、それでも前に出て保たせようとしていたがかなわず、ストップでした。



ブラントは、前回よりは若干、打って突き放そうとした風でもありましたが、村田は広めのスタンスでありながら、前回よりは足が動いていて、良い位置から打てる回数が、はっきりと多くなっていました。
村田諒太が、自身のスタイルの範囲内で、出来る限りの改善、違った攻めを見せられるか、と期待してはいましたが、それを序盤の攻防から存分に出し、好機を掴むと、逃さずに攻めきったことについては、驚き以外の何物でもありませんでした。
そんなことは、期待も想像もしていなかった、というのが正直なところです。

もちろん、互いに危ないタイミングでパンチの応酬があり、ミドル級というクラスのことを考えると、村田の圧勝であると同時に、際どい勝負であった、とも言える、短くも激しい攻防だったと思います。
試合後、短い試合での勝利にもかかわらず、朱く傷付いた村田の顔に、その証が見て取れました。
だからこそ、この勝利、この試合内容と結果には、お見事でした、と脱帽したい気持ちでいます。

この点も含め、今日はもう、大いに村田諒太を称えて良いんじゃないでしょうか。
考え得る中で、上限いっぱいの改善、改良が見え、それを勝利に繋げた村田諒太、見事な雪辱でした。


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世界王者として関西リング初登場、凱旋試合の拳四朗は、強打ジョナサン・タコニングを4回TKO。
左フックを外して、右をカウンターして倒した場面は、鮮やかの一語でした。

しかし、それまでの展開は、最高に「ネジ巻いた」状態でガンガン攻めてきて、拳四朗が要所で右ダイレクト当て、右ボディアッパーを突き刺し、左リード当てまくり、とやってもまだ止まらないタコニングの迫力が凄く、初回早々から、拳四朗のゆったりしたペースではなくなっていました。
これ、長引いて、どこかで良いの貰ったりしたら...と、ちょっと心配の種もあった試合でした。
だからこそ、4回の一撃は、その見事さが際立ちました。あの激しい攻防の中で、きれいに外して当てるもんですね、しかし。

メキシコのガニガン、ゲバラに、フィリピンのメリンド、タコニングと、この階級上位に長い実力者を悉く下した拳四朗は、改めてその「扱い」以上の実力者であることを、強烈に示したと思います。
ことにメリンド、タコニングは、日本王者や上位クラスが、OPBFなどで対戦するのを回避するレベルの選手ですので、そういう相手をしっかり下してくれたことは、ファンとしても嬉しいことです。

なんか、いつの間にか具志堅の防衛回数を、という話が既定路線になっているようですが、まあそういう話も良いですけど、それよりも、もう少しコンスタントに試合をし、広くに見知られ、ということの方が優先ではないか、とも思います。
今日の試合なんか、昔日の21連続失敗の時代にやっていたら、場内、万歳三唱レベルの盛り上がりだったでしょうに...。

ほいで今日もまた、良い試合したと思ったらメインが強烈で、印象的にはどうか、という。
なんかこう、巡り合わせが良くない気がします。

まあ、村田も勝ったし、今後、何か大きなイベントがあれば、そこで統一戦とかも...と、期待したいですね。



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そういうことで、今日は会場に行けず、TVで観戦でした。
元々、日程的に難しかったこともあり、チケットを買いそびれてしまったのですが、もしこれが大阪城ホールだったら、何とか直前でも買えたかなぁ、と思うと、色々と残念でもあります。
山中、長谷川ダブルのとき、悪い結果のときが大阪城ホール、良い結果のとき府立、という事例がありますが...大阪城ホール、今回も使えんかったんですかねえ。金曜夜、という縛りでは、難しかったのでしょうか。

あと、まあ今回はTVですから良いですが、夜9時半メイン開始というタイムスケジュールは、なかなか厳しいものがありますね。
最近、TBSでもフジでも、段々時間が遅くなっています。
今日も、セミとメインの間、豪快に空いてましたね。会場にいたら、やっぱり大変だったと思われます。どうにかならんものでしょうかね。


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