ということで、金曜府立決戦も間近、徐々に盛り上げていかんと、というところではあります。
この試合については、以前プレビューめいたことを書いたので、付け加えることはあまりありません。
このクラスで、米国人の上位クラスと闘える日本人ボクサーというだけで、村田諒太の存在には、十分な価値を見るべきだ、というところで、健闘を祈るのみです。
ただ、せっかく府立でやるんだし、当然見に行くかな、と検討してはいたんですが、セミは何になるのかな、とか様子見しているうちに、手頃な価格のチケットを買いそびれてしまい、結局、当日はTVで見ることになりました。
さいわい、拳四朗の試合も生中継されるようですので、それは助かりましたが。
そんなことで、他に見た試合や、話題などあれこれと。
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今月1日開催、関東ローカルのTV放送は先週木曜深夜の、井上浩樹vs池田竜司戦。
関東の友人の厚意により、見ることが出来ました。
TVで見る限り、池田が果敢に攻め込む場面もありましたが、基本的には右フックの合わせ、ジャブを外して打つ左ショートのカウンター、スリーパンチの攻撃が要所で決まっていて、順当なTKO勝ち、という試合でした。
ここのところの停滞気味な印象からすれば、復調途上にある、と見ていいのでしょうが、ただ、池田が果敢に攻めてきたとはいえ、引き込んでから打つところには冴えが見えたものの、しっかり突き放して、という部分では、もっと厳しさを出せなかったかな、という気もしました。
その辺は、今後の試合ぶりでどう変わるかな、とは思いました。
陣営は岡田博喜でも、他の上位でも、というコメントをしていたそうです。
ホントにそうなるなら、大変良いことですね。まあ、話半分というところでしょうが...。
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先週末、カザフスタンで行われたWBCバンタム級タイトルマッチ。
YouTubeでライブ配信されていて、見ると試合が3回くらいまで進んでいました。
巻き戻して、初回から見ることが出来ました。この辺は便利なところです。
ノルディン・ウーバーリは、打つたびに呻き声を上げながら、左右単発、ワンツー、また単発、という具合で、力感のあるパンチを打っていく。
場内静かなもので、ウーバーリの声がよく通る。
打ち方自体は、今時というか、今のグローブでないと出来ないような打ち方が目について、ナックルを鋭く打ち込む、という風ではなく、どうも見ていて、良い感じはしないんですが、それでも、アーサー・ビラヌエバを圧倒し、6回終了で棄権によるTKO勝ち。ワンサイドでした。
まあ、初防衛だし無難に、というにはおあつらえ向きの人選で、鼻白むしかないマッチメイクでしたが、そのとおり順当に勝った、というに留まらず、この選手が井上拓真と闘ったら、と見ると、やっぱり手強いだろうなあ、とも思う試合ぶりではありました。
もっとも、だからこそ楽しみな試合だ、とも言えますが。闘い方の柔軟性、多彩さでは井上拓真の方が上、とも見えます。
いずれにせよ、見応えある試合になりそうです。
年内にも実現する...かどうかは不明なれど、日本でやるなら是非、会場で見たいですね。
※全試合の動画。長丁場です。
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矢田良太が壮絶な試合の末に陥落し、グリーンツダ唯一の王者となった奥本貴之の次は、同じ大阪は大鵬ジム、ダイナミック健次との一戦に決まりました。
連続KOで浮上してきたダイナミックの試合は、直に見たことがないのですが、直近の試合は判定になったとはいえ、勢いのある強打者と言えるでしょう。
奥本が歴戦の実力を見せるか、ダイナミックが一気に王座に駆け上がるのか。
西vs西の対決ですが、けっこう面白そうなカードです。
今夏、村田以外の、関西のカードで目につくのは、ここ二試合、上昇気流に乗っている辰吉寿以輝の試合と、富田大樹のWBOアジア戦あたりでしょうか。
辰吉はこの試合でも出来が良ければ、次あたりは本当に、上位ランカーとやってほしいところです。
関西圏にもSバンタム近辺に若手の選手がいますし。
しかし実際は、なにがしかのタイトルを、カタカナの相手とやる可能性もあるんでしょうけど。
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井上尚弥、二度目の単独表紙は、森川ジョージ氏の手によるイラスト。
これがリングマガジンの表紙なのか、と、色々な意味で驚きではあります。
まあ、何しろここのところの試合ぶりが凄まじすぎて、こういうことになった(なってしまった)のでしょうが。
しかし、日本人ボクサーがリングマガジンの表紙を飾り、しかもそれを、人気ボクシング漫画の作者が手がける、とは。
かつて世界王者ゼロ時代、或いは王者一人時代等々、けっこう苦しい時期からボクシングを見続けてきた身には、こんな話自体が、漫画超えとるがな、としか言いようがありません。
当の森川ジョージ氏自身が、自分の作品にこんなボクサー登場させるかといったら、多分しないんじゃないでしょうか。
それこそ、漫画にならないでしょう。
改めて、井上尚弥は偉大やなあ、と思うのみ、ですね。
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高山勝成、連勝スタートで愛知県代表に。
決勝の採点は、ひとりフルマークで相手に行った2-1での勝利、とのこと。
映像を見ていないのでわかりませんが、記事にある本人のコメントを見るに、やはり短いラウンドで相手を抑え込むのは難しい部分もありそうですね。
今後、相手のレベルがさらに上がるわけで、本当に大変でしょうが...色々改善もしていく必要もあるでしょう。
しかし、それもこれも含めて、やはり偉大な挑戦である、と思います。
次は東海の大会、8月30日とのことです。
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前回のDAZN生中継は、アンドラーデの試合と、イタリアの興行でした。
アンドラーデの試合は、正直、こういう試合好きやないなー、としか言い様のないもの。
先制攻撃かけて、ダウンを奪うのはいいけど、後は相手を寄せ付けたくない一心でうりゃうりゃと連打し、足使い、という繰り返し。
何も悪いことしてるわけじゃないですけど、これが通るのはあくまで地元だけ。
カネロやゴロフキンと闘いたいという選手の仕業としては、いかにも物足りないものでした。
まあそれはおいて、これで毎週のようにあったライブ配信も一段落、次はWOWOWのパッキャオ、サーマン戦まで無いなあ、と思っていたら、DAZNの放送予定に、バルガスvs亀田戦の予定が出ていました。
ああ、そうかDAZNやから...と思い出したようなことです。
しかし当日、ちょっとあれこれありまして、たぶんライブでは見られません。
もし、結果先に知ってしまったら、その上でじっくり見よう、という気になるものかどうか...正直、組み合わせとして、見目鮮やかなというか、良い試合にはならないのでは、という気もします。
まあ、もし素晴らしい試合内容になったらごめんなさい、ですが。
しかしこの試合よりも、ライブ配信で見たいのはテオフィモ・ロペスvs中谷正義の方ですよね、やはり。
トップランクの興行ですから、日本の放送網、配信網でいえばWOWOWの方ですが、さすがにこの試合をオンデマンドでライブ配信とはいかないでしょうしね。
普段はあまりやらないことですが、当日、ネットであれこれ探って、何とか見てみたいものです。
或いは試合が終わった頃を見計らって、YouTubeやDailyMotionで検索かけて探すなどして。
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ということで、古いところですが、吉田拓郎。
「大阪行きは何番ホーム」です。
みたいなものが生じるのも気になります。現状相手と力量差があるので問題ありませんが、相手のレベルが上がったら、と考えると心許ない。岡田との試合が組まれれば大きなチャレンジですが、岡田は今どのような状況なのでしょうね。何とか米のリングで再びチャンスを与えられて欲しいです。そして今週は近藤-平岡がありますし、この階級は楽しみが多いですね。
ビラヌエバはネリが山中との初戦の次に対戦した相手ですかね。この選手を介してウーバーリとネリの比較、と思いましたがよく分かりませんでした。拓真とウーバーリと考えると、総合力では変わらないくらいに見えますが、拓真は技量で劣る相手にも結構苦戦するのが気になります。経験の問題だと思いますが、同等以上の相手だとどうなるのかなあと。そういえば拓真は今年に入って試合なし?暫定ベルトを持っていると難しいのかもしれませんが、この時期に経験積めないのはもったいないですね。
リングの表紙に再登場は凄いことですし、嬉しいのですが、いやー似てない(笑)。アメリカ人から見たらありなのですかね。井上の時だけやたら「日本」が強調されますが、その辺りの感覚はよく分からないですね…。
中谷-ロペスはライブ配信なしですかね。対戦相手の勢い、注目度という点では並の世界戦以上に思えますが。
この辺りの階級は、もっと早い段階でアジア人以外と経験が積めれば、といつも思いますが、ジムにしてみたら、出来ればとっくにやってる、という話なのでしょうね。
もっとやれると感じるのはタクマ君もですよね。ウバーリなら勝てそうな気もするのですが何か必要ないことして接戦招くのが現状と言いますか、これはお二人とも偉大な尚弥様のおかげで自分達のハードル上げすぎなのかとも思います。
その尚弥様、もはやはじめの一歩のどの登場人物よりも偉大な位に達しました。まだまだ伝説作ってもらいたいです。
アンドラーデについては同感です。恵まれた体格、リーチ、スピードはありますが、それをお客さんに見せる事は頭にない!これではカネロやゴロフキン様も見向きもしないでしょう。塩試合なりそうですからね。
井上浩樹、今回は「来る」のみの相手を迎え撃つ、それ以外の部分では精度を問われなかった、そんな類いの試合でしたかね。岡田や、他にも上位どころを悉く、というくらいでないと、世界どうとはかなり遠い話ですが、今のところはそこまで言うべきでもないでしょう。岡田博喜は負けたけど見せ場も作ったし、評価は悪くないと思うんですが、次の話はまだみたいですね。いろいろと、陣営自ら歯止めをかけてしまっているのでは、という悪い想像もしてしまいますが。
ウーバーリは、これぞ「初防衛戦やから、よろしいですがな」な相手選びでした。ビラヌエバも、良いときなら楽とは言えない選手でしたが、今となっては、でしたね。井上拓真との比較でいえば、拮抗した試合になるだろうなあ、と思います。身体や一打のパワーはウーバーリでしょうが、拓真はどんな相手でも対応は出来るでしょう。しかし世界上位クラスを圧倒したり、大きく引き離したりは出来ない、まだそこまでではない。それでも充分凄いことではあるんですが。負けたりケガしたり、というでもないのに試合が出来ていないのは厳しいですね。それこそ格下相手に調整試合でもやれんものかなと。楽なウェイトでもいいですから。
以前の村田もそうでしたが、森川氏、似顔絵は不得手なようですね。雰囲気だけは何とか、という感じでしょうか。
中谷の試合、WOWOWさんがやってくれたら、別に視聴料払っても良いくらいですけどね(笑)
>アラサーファンさん
井上浩樹については、上記コメントのとおりです。今回は「問われる」ものが少なかった、と見ました。池田竜司も健闘したと思いますが、それとは別の話で。世界がどうと言うなら、岡田始め上位陣を下し、さらに小原佳太や永野祐樹あたりと王者対決やって勝つくらいじゃないと、この近辺クラスでは難しいだろう、とさえ思います。実際にそんなキャリア構築があり得るとは思いませんが。
井上拓真は、上位相手でも競った試合には持ち込める、という点は間違いないと思います。それ自体、もっと評価されるべきだろう、とも。しかし、お兄さんとの比較がついて回るのは、何とも厳しいところですね。
アンドラーデは、ミドル級に上げて、ちょっと魅力がなくなりましたかね。世界中が注目する試合に出たい、という選手の試合ぶりとしては、あまりにも不足がありましたね。相手も確かに強い選手ではあったんですが。