さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

前座は熱いがメインが寒い/拳四朗、電話出演

2019-07-15 02:24:10 | 海外ボクシング



ということで、今日(あ、もう昨日ですね)は悪天候のため、さいわいにも?予定が空いて、お昼のライブ配信を見ておりました。

アンダーカード3試合は、いずれも好成績の選手同士のカード。
強豪ロニー・リオスが、あのオスカーの従兄弟、ディエゴ・デラホーヤに初黒星をつけ、新鋭ジョエト・ゴンサレスも強敵相手にTKO勝ち。

そしてメキシコ期待の小柄なアタッカー、ロッキー・エルナンデスが、なんと初回KOをくらって初黒星。
相手のロジャー・グティエレスが、見事なストレート主体の攻撃でエルナンデスを捉え、強烈なKO勝ち。

いずれも見応え充分、客入りが遅いのがもったいない試合内容ばかり。
これで今日のライブ配信は見た甲斐あり、DAZNさんありがとう、という感じでした。

しかし肝心の?メインがいまひとつ。
まあ、良い試合を期待する組み合わせじゃない、それはわかっていたことですが。


アマシュア時代に敗れた宿敵レイ・バルガスに雪辱を期す亀田和毅、試合をきちんと見るのはいつ以来か...マクドネル戦は、二戦目の方だったか、一応、ハイライトで見て、たぶんそれ以降は見ていません。
最近の試合ぶりについては、好評と不評を両方聞いていたんですが、今回見て、基本的には変わってないなあ、と思いました。


初回、右フックのクリーンヒットあり。普通の姿勢で、しっかり踏み込んで打ちました。
しかし、2回からバルガスがしっかりジャブやワンツーを飛ばすと、途端に踏み込みが甘くなり、アタマを嫌がらせに使っての前進が増える。
あーあ、またかいな...やっぱりこの人(というか、ここの兄弟は皆、そうですが)まともに避けて打って、というボクシングの攻防をするのが怖いんやなぁ、と、以前見ていた頃の記憶が甦りました。

可笑しかったのは、バルガスがその辺、重々承知、という対応をしていたことです。
何回か、下からアタマ突き上げてきたのを、しっかり両手で「キャッチ」していましたし、クリンチで身体を寄せられた際は、顔の横までガードを上げて、横からぶつけられるのを、しっかり防いでいました。


試合全般通じ、バルガスは決め手に欠ける。対する亀田は、時折単発でヒットがあるものの、「余計」がオマケにつかないと攻めを続けられない。
で、その「余計」に対して、きっちり対応されてしまい、レフェリーも普通に、双方に平等に注意するものだから、そこからは何も発展的なことが起こりませんでした。

当然、バルガスが長いパンチでポイントを連取し、ショートでもバルガスが速さ、正確さで上回る。
終盤、少しバルガスが緩み、11回はクリンチ後に打たれる油断もあり。これはレフェリー、何も言いませんでしたが、最終回は完全にブレイクを命じた後に打った亀田が減点されました。


何とも不細工な場面の多い、締まらん試合。バルガス勝利は問題なし(私は9対3でした)とはいえ、場内は勝者バルガスにブーイング。
単にこの一試合のみならず、毎度毎度...という意味合いのものだったのかもしれません。
相手がロニー・リオスのような強敵ならまだしも、最近はマンサニージャ、そして今回の亀田と、一線級とは言えない挑戦者をしっかり打ち込めず、ラフな行為を許して、締まりの無い試合をしてしまっています。

何でも、フェザー級に上げて、ヒスパニック圏フランチャイズ王者とでも言うべき、あのレオ・サンタクルスとビッグマネーファイトをやりたいけど、それがかなわず不満を抱えているのやそうですが、フェザー級に上げて、劇的に調子が良くなる、というならともかく...そもそも、こんな試合してたんでは、ますます話が進まないだろうに、とも思いますし。
他人事ながら、今後が心配になる、そんな試合ぶりでした。

亀田については、この闘いぶりで結果が残らないなら、本当に何も残っていないなぁ、と思います。
積極的に攻めた、メキシカンスタイルで...とか何とか、甘い評で取り繕ってくれる向きもあるのでしょうが、普通にこの試合を見て、そんなことを思ってくれる「部外者」が、そんなに大勢いるものかどうか。疑問です。


そんなわけで、アメリカにも「前座が燃えるとメインが寒い」ことってあるのかなぁ、などと思った次第。
よく言うジンクスですが、その逆もあったりします。
まあ、真面目な話、真剣勝負のボクシングで、良い試合がそうそう、ズラリと揃ったりはしない、というだけの話、なのですが。



そういうことでDAZNのライブ配信、次回は何やってくれるのでしょうね。
日本時間で28日、WBC、WBOのスーパーライト級王者対決があるんですが、それは配信されるんでしょうか。
ホセ・カルロス・ラミレスvsモーリス・フッカー、是非とも見たいカードです。
WBSSでもテイラーvsプログレイスが予定されていますが、この勝者同士が対戦すれば、また完全統一王者の誕生となるわけですが。
しかし、クロフォードが全部まとめてしまった後でも、すぐにこれだけ良い選手が出てくるんですから、層の厚いクラスですね。


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土曜日、毎度お馴染み「せやねん」にて、当然村田と拳四朗を取り上げたコーナーがありましたので、ご紹介。
数日で消しますので、お早めに。

トミーズ雅は当然、観戦したそうです。
拳四朗はスタジオ出演ではなく、電話での出演でした。
祝勝会の様子なども少し紹介されています。
それとは別に、長谷川、山中、粟生らが一同に介した集まりもあったそうで、それも写真のみですが、紹介あり。
なかなか豪華な顔合わせです。
そういえば粟生の進退はどうなっているのでしょう...。






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そんなことで、一曲。
大沢誉志幸「午前2時を過ぎたら」。






コメント (3)
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