さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
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拳闘見聞の日々。

「Boxing Raise」初観戦 粉川拓也防衛も、挑戦者の健闘許す

2016-07-16 11:09:29 | 関東ボクシング



ということで、DANGANシリーズの動画配信「Boxing Raise」で、
昨夜は粉川拓也vs大嶽正文の日本フライ級タイトルマッチを観戦しました。

粉川が全体的にヒットで上回って、3-0での判定勝利でしたが、
37歳の挑戦者、大嶽正文の健闘も光った一戦。
スコアは大差でしたが、内容的にはそこまでの差があったかどうか。


粉川はもう少し足や上体を動かして、大嶽のパンチを外せるかと思っていましたが、
序盤、若干足で外す意識に欠け、動き自体が止まり加減。

ジャブ、右、アッパーを交えて打ち勝っていましたが、大嶽も数では劣るものの、
2回には二発、危ないタイミングで右を合わせてくる。
これを食って、粉川のバランスが若干後ろにずれる場面も。

4回は大嶽の右がまたヒット。5回も、大嶽の側にもチャンスありと見える打ち合い。
大嶽はポイント上では劣勢、手数でも劣るが、粉川が打ち合いに応じたこともあり、果敢に打ってくる。

しかし、6回以降は徐々に、粉川がはっきりと打ち勝つ流れに。
大嶽も粘り強く闘いましたが、中盤以降は粉川が軽いながらも連打の数を増やし、
厚みのある攻撃で大嶽を抑え、終盤は明確に突き放す。
最終回はもう一押しでストップも充分あり得る、という印象でした。


粉川は大差での勝利でしたが、全体的に動きを止め加減で、挑戦者大嶽の粘りを引き出し、
それを全部引き受けてしまうような展開に終始しました。
正直、力量には差があったように見えましたが、辛く言えば、このくらいの相手に、
「両者、全力を出し切った熱戦」をやっているようでは、少し先行きに不安あり、です。
確かに、大嶽の健闘は光りましたが、序盤からいいのを打たれる可能性を、安易に与えすぎではないか、
そういう印象も残った一戦でした。


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さて、動画配信についての感想、雑感なども一応書いておきます。


画質については、当然ながらHD放送のようにはいかず、及第点ぎりぎりかなというところ。
TV(42インチ)とタブレット、両方で見ましたが、同じ印象でした。
機材などの面で限界もあるのでしょう。当面はまあ、仕方ないですかね。


音声に関しては、場内音声のみなのかと思っていたら実況解説あり。

実況の方は、特に酷いとかいうわけではありませんでしたが、ボクシング用語に少し不案内かなという印象も。

解説は、ボクシング芸人こと、やすおかだいごさんと、姫路木下ジム石津マネージャーのふたり。
常日頃見る、TV局による中継ではまず出てこない「○○ジムは今年に入って何勝何敗」
「○○ジムはこれこれこういうスタイルのボクシングで」というようなコメントは、
有料配信ならではの価値がある、という印象。
通り一遍の流れ作業で作られている、としか言えない、従来型のTV中継との差別化をはかるためにも、
このレベルのコメンタリーを継続起用してもらいたい、と期待します。難しいことも多々ありましょうが。


あと、メインイベントに入ってから、まあこれはこちらの接続状況にもよりましょうが、
4回ほど画像が止まりました。一度画面を閉じて、もう一度繋いだら見られましたが、
ラウンド序盤10秒ほどが見られない、という事態が続きました。
これは今後、ちょっと不安ですね。


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