寺地拳四朗と一勝一敗の星を残す過程で、様々な毀誉褒貶にもさらされた元WBCライトフライ級チャンピオン、矢吹正道の再起戦が決定。
8月11日、彼のホームリング?たる刈谷あいおいホールにて、WBO4位の座にあるタイ人、タノンサック・シムシーと。
グリーンツダジムと契約している、若手のタイ人の試合は、府立の地下で3試合、直に見ていますが、WBOランカー、クリスチャン・バコロドとの接戦も含め、なかなかの逸材と見えました。
京口紘人への挑戦が、コロナによって延期されたのち、タイのリングで比較的コンスタントに試合の数をこなしているようで、戦績は知らない間に23戦全勝、21KOまで伸びています。
BoxRecで見る限り、バコロド戦(際どい勝利でした)以上の強敵と闘ってはいないようですが、今年6月で22歳という若さもあり、さらに成長しているのでは、と思います。
京口への挑戦権はいったいどうなったのか、と思うところですが、現実的には難しいのでしょう。如何なものかと思いはしますが。
しかしタノンサックにすれば、元WBC王者矢吹を下せば、その挑戦権にさらなる価値を上乗せして、その先へ進むことが出来るという意味で、大きな勝負ですね。
そして矢吹正道です。
再起表明は少し前に記事になっていましたが、初戦からこの相手とは...と驚きました。
しかし、彼のキャリアを振り返れば、その時々で強敵相手とばかり闘い、時に手痛い敗北を喫しても、それを糧に這い上がり、日本、そして世界へと駆け上がってきたわけです。
先の寺地拳四朗戦とて、世の注目度が違っただけで、矢吹正道というボクサーが歩んできた道は、何も変わっていない。そう見れば良いだけのことです。
けっして周辺環境や、様々な事情に恵まれているとも見えないところから、このように闘い続けるキャリア自体には、改めて敬意を抱きます。
どちらにも肩入れしたくなる、そんなカードです。まずは好ファイトに期待ですね。
これはひさびさに刈谷遠征、かな...(笑)。
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