そういうことでほぼ夜通しでボクシングを見続け、お昼過ぎまで寝てました(笑)。
豪華興行は結構ですが、やっぱり他にやり方ないですかね、と、いつも同じ事を思いますが...。
とりあえずメインの感想から簡単に。
立ち上がりから、たった4ヶ月間隔では変わらないというか、変えようもないというか、アルツール・ベテルビエフが圧力かけて出て、ディミトリー・ビボルは速いジャブで迎え撃つ、という前回同様の展開。
初回は右が少し出たぶんビボル?
2回はさらにビボルが右ショート、スリーパンチを上乗せしてビボル。ベテルビエフは右ショート一発、重そう。
3回、終盤にベテルビエフが攻勢かける。重いパンチの連打は怖い。ベテルビエフ。
4回、ベテルビエフの重いパンチがビボルのガードを叩く。連打のあとの左フックでビボルが少し下がる。ベテルビエフ。
5回、ビボル右カウンター、一発だけ。徐々に手数減る。ベテルビエフ変わらず圧して出る。ベテルビエフ。
6回、ビボル手数を戻し、気を入れて?踏ん張る。パンチの交錯増えるが、ややビボル?
7回、8回は圧力とジャブが拮抗する。7回ベテルビエフ?8回は速いコンビも出たビボルか。
9回、ビボルが速いワンツー、外し入れて4連打。クリアに抑える。ビボル。
10回、ベエルビエフはジャブから圧力かけようとするが、ビボルがラストに連打。ビボルか?
11回も同様の流れ。ややビボル?最終回はベテルビエフが出て抑えた。ベテルビエフ。
判定は8対4、7対5、6対6の2-0でビボルの勝利。
さうぽん採点は、ビビベベ、ベビベビ、ビビビベ、7対5。
布袋寅泰の「スリル」みたいになっておりますが...それはともかく、どの数字も間違いじゃない、と思います。
だが、逆はないかな、と。ビボル僅差勝利で妥当な印象でした。
試合としては改めて、前回とあまり変わらぬ攻防だったように思います。
若干、ビボルの足捌きに研究の跡が見えたというか、無理に踏ん張らず、適切に動くべきは動いて、という割り切りが序盤から見えた気はしましたが。
前回は、その辺、打たれたり圧されたりしたとき、無理に対抗しようとした面が僅かにあって、それが僅差負けに繋がったような。
本当に微妙な部分ですが。
しかし両者とも、改めて相当な技量力量を、傍目にじっくりと見せつけるような闘いぶりでした。
ビボルの鋭いストレートパンチと上下のコンビ、そして圧倒的な強打でじわじわ迫るベテルビエフは、それぞれに驚異的でした。
ビボルは相手が違えば、自身の技量をセーフティーファーストに「振って」しまい、時に退屈な試合をする選手ですが、何しろ相手が段違いの強さですから、その設定で闘っても充分、見ていて間が保つというか、埋まってしまうというか。
そのレベルの高さ故、お互いに相手の防御を突き崩すところまでは手が届かないまま、二試合24ラウンズを闘い終えました。
結果は一勝一敗となりましたが、ざっくり言うと、24回戦だったらドローかな、という印象でもあり。
そこに両者の現状が全て出ていたと思いますし、厳しく言えば全盛期は共に過去なのかもしれない、と見える部分も確かにありはしました。
しかし、KOやダウンシーンはなくとも、見ていて時間の経つのが早い、濃密な攻防を堪能出来たという意味で、前回同様、世界の頂点を争奪するに相応しい者同士の闘いでした。改めて両者に拍手です。
それにしても、アンダーのジョシュア・ブアッツィvsカラム・スミスや、先日のデビッド・ベナビデスvsデビッド・モレルなど、上位コンテンダーを決めるカードも充実していて、その勝者たちの存在は、新王者ビボルを脅かすに充分なものですね。
このクラスは今、頂点がしっかり決まっていて、そこに挑む資格を争奪する試合も組まれている。非常に良い状態にあると言えます。
かつてはその価値を認められず、ヘビー級王者に挑まねば、さらなる栄光には届かないとされた、悲しい歴史を持つクラスですが、そんな過去が嘘のよう。
この先も当分、然るべきタイトルマッチが組まれていくならば、ボクシングファンとして要らぬあれこれに心煩わされることなく、純粋に楽しめるでしょうね。
さて、明日は有明バンタム三本立てがありますので、感想文も色々書いていきますが、何しろ数が多いので大変です。
順番とかは試合を見終えた後の気分で決まります(笑)。ご了承のほど、よろしくお願いします。
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