さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
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拳闘見聞の日々。

小原佳太、「逆輸入ボクサー」坂井祥紀と対戦決定

2021-02-24 20:46:03 | 関東ボクシング




本当に、一刻も早く収まって欲しいと願うばかりのコロナ騒動ですが、その状況下、国外から「あんまり強くない」選手を「お相手」として呼べなくなった影響もあってか、従来よりも、組まれて然るべき試合が多く組まれてもいる、そんな話の一環というか、続きというか。
痛し痒し、でもありますが、そういう話の最後の方、なのかもしれません。

まあ何でもいいですが、小原佳太が日本ウェルター級王座の防衛戦を決め、相手が横浜光ジム移籍後2連勝の坂井祥紀となりました
4月8日、後楽園ホールとのことです。


かつてメキシコの名匠ナチョ・ベリスタインの教え子として、メキシコのみならずアメリカのリングでも数多く闘った「逆輸入」ボクサーの試合ぶりは、A-Sign興行でも見たとおり、普通の日本的なスタイルとはだいぶ違う、ブロッキングとプレッシングを組み合わせた、技巧的かつ攻撃的なもので、見ていて様々に驚きがあり、目を引かれるものでした。

現状、その技量力量がどう、勝敗がどうという以前に、この選手が実際に小原佳太と闘ったら、どんな「絵」になるんだろう、と興味を持ったりもしましたが、それを見てみたい、と思っても、従来の感じだと、なかなか実現はしなさそうなものです。
しかし、そういうボクシングファンとしての感覚と違い、割とすんなり決まったな、という印象です。



残念ながら(と、はっきり言ってしまいますが)フジテレビが「後日深夜」関東ローカルで放送する興行であり、A-Signのライブ配信はあり得ないですが、勿体ないなと思います。
記事によれば、後楽園ホールで700人上限の客入れだそうですが、どうせ最高額3万円という、きついとこ全部観客に転嫁、というわかりやすい商売しか出来ないんでしょう。
それならA-Signのごとく、様々な方面に「展開」した方が、選手にとっては良いことが多いでしょうし、また伊藤雅雪、三代大訓戦に続き、そうするに値するカードでもあろうと思うんですが。
この辺、まだまだ旧弊の安穏蔓延る、という現状は、簡単には変わらないし、コロナ騒動が落ち着いたら、色々と「元の木阿弥」なあれこれを見せられるんやろうなあ、とげんなりするところでもあります。



まあしかし、カード自体は本当に、やって見せてほしいなあ、と思っていたものです。
小原が圧勝するかもしれませんが、坂井が簡単に引き下がらず...という絵も想像出来ます。
まったく違う来歴、そして立場ながら、共に米大陸のリングで闘い、今後また再び、三たび、さらになお...と目論んでいるウェルター級同士による日本タイトルマッチ、というのは、日本のボクシング、この辺のクラスにおいて、エポックメイキングな試合だと言えるかもしれません。
小國、和氣再戦が中止になった残念はありましたが、なかなか良いカードが決まってくれました。楽しみですね。




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ということで、一曲。
崎山蒼志 “Heaven” です。







コメント
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