5月の有明2デイズ(誰ぞのライブみたいですが)の一環として、
井上尚弥の防衛戦が決まりました。相手はWBO2位リカルド・ロドリゲスだそうです。
相手次第では、即日何か記事を書いていたかもしれませんが、相手の名を知って
まあええか、ということで、今頃ですが簡単に。
記者会見では記事の通り、ザキヤノフやアンカハスとの試合が締結寸前まで行った、
次の試合では米国からオファーが、という話が盛りつけられていて、
相手のロドリゲスのことは後回し、という感じです。
この辺については、語り手が大橋秀行ということもあり、こちらとしては
「どこまでホンマやら」としか思えません。
まあ、話半分としても、最低限悪い話ではないか、くらいですね。
良い話やなー、と喜ぶ気持ちは、ゼロに近いです。
まあ、仮にこれらの「盛りつけ話」が全面的にウソではないにしても、
結局はプロモートとマネジメントの相反する権益を不当に独占する「会長」に過ぎない
大橋秀行の立場が、これらの話を積極的に推進するものでないことは、容易に想像がつきます。
話の存在自体は事実としても、それをどう扱うかについて、彼が何かを言ったのかどうか
記事では微妙な印象です。これが、自分の権益を削ってでも、井上尚弥の国際的キャリアを
積極的に構築していく、とでも言ったのならまだしも、こちらとしては「ああ、そうですか」で終わりです。
これが欧米の有力ボクサーだったら、自分の望む大きな試合を組んでくれないマネージャーや
プロモーター相手に、それこそ裁判沙汰になっても契約解消を求めるところやないか、と思います。
井上尚弥のようなレベルの選手ならば、実際に起こりうる話でしょう。
しかるに、日本ボクシング界の「安穏」は、既得権益者をそのように責めることはありません。
何とも言い難い感情を持ちますね。
相手のロドリゲスは、少し前まではWBOの5位だったと思いますが、
2月に「挑戦者決定戦」で15位くらいの選手をKOして、ランクが上がった模様です。
専門誌でそんな記事を見て、動画をその時に見てみましたが、
小柄で前に出る選手、ボディ攻撃が執拗で、パンチはそこそこ、ないわけでもないが...
16勝5KO3敗とかで、なるほどそのくらいかな、と。
過去にダビ・カルモナに2回負けているらしいですが、多分足使われたんやろな、という感じです。
もちろん、油断して隙見せて、となればいかんですが、井上尚弥を攻略できそうな選手には見えません。
井上の側に不調があったりした場合、アタマから来られて持て余したり、粘りを許したり、
という展開まではあり得るでしょうが。
まあ、想像した中で、最高と最低のちょうど真ん中、やや下かな、という相手、でしょうか。
これより酷い選択肢も想像しましたが、そうはならなかったわけですし。
しかし、WBCタイトルを巡る情勢が、いよいよ115ポンド級の活況を独占する形になりそうで、
そこからいつまでも無縁のまま、井上尚弥が闘い続ける様を見るのは、何とも惜しい、と改めて思います。
この試合に勝った先に、米国リングでの「参戦」があってほしい、と切に願いますが、はてさて。