さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

単に手軽な代役とは言えない

2010-12-18 22:14:39 | 関東ボクシング
延期になった内山高志の次期防衛戦は、三浦隆司に決まったようです。

あまり、ご近所同士で世界戦、みたいな話は好きではないし、
何より暫定王者ホルヘ・ソリスとの試合において、国際的な評価を得られるかどうか、
内山高志のキャリアを左右する大一番、という期待の一戦が予定されていただけに、
これはやはり残念無念です。

しかしこればかりは、一方的な先方の都合によるキャンセルだったわけだし、
セミの李ー下田戦の都合もあり、とりあえず決められるところで決めないと、ということなのでしょう。
ソリスに匹敵するビッグネームといったって、私の頭ではそれこそリナレスあたりでないと、
なんていう、これまた難しい話しか思いつけません。


とはいえ、近所やし試合予定も合致したしお手軽に、というような、
軽くて甘い話かというと、三浦隆司はそういうレベルとはちと違うかな、とも思っております。
あの矢代義光との二試合における、アグレッシブでかつクリーンな、真のファイタースタイルで
闘い抜いた姿は、非常に鮮烈で、好感の持てるものでした。
前に出る、イコール頭突き&体当たり、みたいなボクシングが横行しているボクシング界にも、
このように真っ当な、一級品のファイターがいて、しかも貴重なことに、一打必倒の強打を秘める。
矢代義光との再戦にて戴冠したときは、こういうちゃんとした選手が、チャンピオンと名のつく地位に
もっと大勢いてくれんと困るよなあ、良かった良かった、と嬉しく思った次第です。

もちろん、今の時点で内山高志との実力差はあるかもしれませんが、
様々な事情を考え合わせて、次善の策として選ばれた挑戦者が、三浦のような選手であってくれたことは、
ボクシングファンとしてはまず、幸いなことだったと思っています。
李ー下田戦と合わせて、日本人同士だから云々、ということを抜きに、多くに認められる試合を期待します。

コメント (4)
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