さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

6時間ほど早い謹賀新年

2009-12-31 17:50:07 | その他
新年のご挨拶に代えて、昨年のボクシングをざっと振り返ってみます。


昨年、日本のボクシング界は、長谷川穂積、西岡利晃の両サウスポーが大活躍でした。
長谷川穂積は具志堅用高以来の10連続防衛を達成し、
西岡利晃はメキシコ遠征で見事なノックアウト防衛を成し遂げました。
つまり彼らは、かつて私のようなファンが、例えば辰吉丈一郎に夢見て期待した、
世界王座の長期防衛や海外遠征勝利を、それぞれに達成してみせたわけです。

しかし、辰吉・鬼塚時代の熱狂的なムーブメントは、彼らの元にはありません。
せいぜいTV番組での露出が増えてきた長谷川穂積が、防衛記録が伸びるにつれ、
以前よりは多少、注目され始めた、というに過ぎません。

ことボクシングに限らず、物事の本質と注目度が矛盾無く高まることは難しいことです。
しかし内容的には低調だった内藤大助vs亀田興毅戦への、試合内容と反比例するかのような
TV視聴率と広範な注目度には、やはり首をかしげてしまいました。

米国では止むことのないパックマン旋風が続き、マニー・パッキャオは
とうとうウェルター級までを制覇、TIME誌の表紙を飾るなど、
尋常ではない注目を集めています。
そこに天才フロイド・メイウェザーが復帰したこともあり、米国では今、
従来のファンやマニアの枠を越えて、広く一般の間でボクシング人気が高まっているのだそうです。

長谷川穂積、西岡利晃、名城信男といった、力の確かな王者たちが存在する今、
日本でも同様の盛り上がりが見られても良いはずです。
しかし、選手の優れた力、秀でた実績に見合う見返りは、日本のボクシングにあるでしょうか。
良い選手がいて、良い試合があって、しかし豊穣の時代に自分が居るのだと
ファンとして実感出来ない。それは昨年のみならず、ここ数年そうなのですが。

幸いにして、長谷川穂積の知名度、注目度上昇は、良い方向への兆しだとも言えます。
パッキャオが米国においてボクシング人気を復活させたように、
長谷川穂積を牽引車(者?)として、彼のみならず他のボクサーや試合にも、
広範な注目が得られる、徐々にでもそういう方向が見えて欲しいですね。



昨年は一度も観戦に出かけられないという、個人的には暗黒の?一年でした。
また、選手の訃報に接することがやたら多かった一年でもありました。

小松則幸の死、辻昌健、サーカイ・ジョッキージムのリング渦等々。
海外ではアレクシス・アルゲリョ、アルツロ・ガッティ...。
人は死なずに済まぬ者であるわけですが、改めて、英雄と呼ばれる人々ですら
誰と変わることもない、儚い宿命を生きているのだと思わされます。


今年は悲しい話は出来る限り少なく、良い話、良い話題で、
自然と更新頻度が上がるような、そんなブログに出来たら良いなぁ、と思っております。
もちろん、私が奮起して、更新を頑張らねばならないのですが(^^;)


いつも、皆様の広いお心に甘え、支えられております。
ご覧いただいている皆様に、感謝いたします。
本年も、拙いブログではありますが、どうかよろしくお願いします。

コメント (5)
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