さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

V10を見て、長谷川に感謝

2009-12-18 22:30:51 | 長谷川穂積
今、録画を見終えました。

なんでしょうかね。
世界タイトルを4ラウンドKO勝ちで防衛したのに、今日はちょっと苦戦したね、的なこの感じ(^^;)

まず、謝らないといかんですね、アルバロ・ペレス選手に。
ワザも駆け引きも関係なし、相手見もせんとアタマから来るんやろ、お前イノシシか、みたいなことを
試合映像見もせずに書き散らかしておりました。まったくもって失礼の極みで、ごめんなさいします。

ラウンド開始時のグローブタッチには応じない方針らしく、それは一見ラフといえばそうですが、
これは最強のチャンピオン、長谷川穂積の強さをよく知った上で、自分のペースを貫く姿勢と見ました。
実際、試合始まったら、長いリーチを生かしたジャブ、接近すればその腕を巧く畳んでショート、
離れ際に狙う右フック、そして常に長谷川のパンチが生きる距離に立たぬ心がけ、などなど、
これはよう考えてやっとるな、セコンドが結構切れ者なんかな、なんて思いました。


対する長谷川穂積は、ここ最近の即決ぶりとはちょっと違った感じにも見えました。
初回は相手が来るとこに「合わせ」をするのでなく、割と自分から仕掛けたがる風にも見えました。
しかし2Rから徐々に、いつもの感じに戻ってきたようで、ペレスの長いパンチを受ける場面もありましたが、
徐々にペレスが手を出す前の息を読んだかのように出鼻を先に叩いてしまう
「先手のカウンター」が散見されるようになります。
さらにボディブロー、右ジャブもよく決まるようになります。

ペレスはそれでもロングとショートの切り替えをはっきりさせるボクシングで抵抗してましたが、
徐々にロングのパンチの出所を見切られ、身体を寄せようとする場面が増えました。
そこに3R、長谷川の左アッパーが決まり、身体の置き所が徐々になくなってきます。

4R、長谷川の左ストレートを食い、居所を変えんと身体を寄せてきたペレスに、長谷川独特の左ショート、ダブル。
ペレスはこのパンチ、おそらく見えてなかったんでしょうね、前に倒れダメージ甚大、
レフェリーがカウント途中で止めたんで、TKOとなりましたが、事実上、見事なクリーン・ノックアウトでした。

終わってみれば、相手の研究、工夫が見える闘いぶりを、徐々に、確実に無力化していく
長谷川穂積の巧さ、強さが改めて際立った、見事なV10達成でした。
これぞ世界チャンピオン、天才長谷川のすごさをまたまた堪能できました。


何か、先日のあの試合以降、うまく表現しにくいんですが、日本のボクシングはこんなこって良いのかなぁ、
という感じで、ちょっともやもやしていたんですけど、なにか心が晴れたような気持ちになりました。

長谷川穂積を見ていると、ボクシングファンで良かった、ボクシング好きで良かった、と心底思えます。
長谷川、V10おめでとう、そしてありがとう!
さて、明日は「せやねん」見るぞ~(^○^)



追記:今月は専門誌買わないんだー、というボクシングファン仲間の声をいくつか目にし、耳にしましたが(^^;)
みなさん、来月は安心して買いましょうね(^○^)

コメント (8)
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