結果はすでに知っていたわけですが、11月24日府立地下の興行で
井岡ジムのホープ橋詰知明と、姫路木下の帰ってきた強打者・内海俊忠の試合があり、
スカイAにて昨夜放送されました。
橋詰は(何故か)スーパーバンタム級で日本ランク(12位)に入っていましたが、
今回の試合では内海のウェイトに合わせて、スーパーフライ級で闘うことになりました。
もっともこれが橋詰本来のベストウェイトではないかと思えますが。
「BOXING EYE」さんにも、今月最高の好カードと紹介された
関西のホープ対決だったわけですが、意外にも試合はワンサイドマッチでした。
ややガードを崩しつつ手を前に出して構え、懐を深くして、
内海のジャブをぎりぎりの距離を取って外し、リターンジャブを決める橋詰。
対する内海はジャブの差し合いで負け、左のダブルを端緒に攻めようとするが、
橋詰の目の良さとフットワークの前に、いつものようにどんどん打って行けない。
内海は時折橋詰の右を食い、単発の反撃も実らず、5Rには明らかに打ち負け、
6R、開始早々橋詰のいきなりの右でダウン、追撃のコンビを受けてストップ。
橋詰完勝、内海完敗という、明白な形での決着がつきました。
内海は相手のガードの空いたところを、左で打ち崩して強打で追撃する
決定力のあるコンビネーションを持っていて、
どんどん打っていく展開では非常に強い選手です。
しかしこの日の橋詰は、強打の内海に対して、
あえてガードを崩し、グローブを前に出して構えました。
傍目には打つとこがいっぱいあるようにも見える構えでしたが、
内海から見ると、相手がガードに固執しない分、
「打ち崩し」のコンビネーションが打ちにくいのかも、という感じでした。
橋詰は内海が連打する距離を殺せて、なおかつ相手をよく見られる
その構えの利点を生かし、ぎりぎりのところで内海の左を外しては、
要所でジャブを決めて、さらに来る内海を右カウンターで叩きました。
相手の良さを殺しつつ、冷静に自分のパンチを決めていく橋詰は、
以前見たいくつかの試合に比べ、ずいぶん成長していました。
こういうホープ対決に完勝することによって、また自信をつけたでしょう。
今後が楽しみです。
さて、内海ですが、攻撃力の凄さ、攻める展開での強さは、
今までの試合でも出色のものがありましたが、
この日のように相手の防御スタイルによってコンビネーションを封じられると、
戦力が大きく削がれる面があり、予想外の完敗となりました。
復帰前の大西健市戦や、復帰後の難波拓人戦でも、そういう傾向はあったようです。
もう少し、自分の得意な距離に持ち込む追い足が欲しいところですね。
ただ、この日は橋詰が巧かったにせよ、ちょっと身体のキレが悪い印象もあります。
ここに来てブランクの影響が出たのかな、という気もします。
この敗戦はかなり痛いでしょうが、ツボにはまればランカー級の
攻撃力がある選手だと思うので、まだまだ期待したいと思います。
井岡ジムのホープ橋詰知明と、姫路木下の帰ってきた強打者・内海俊忠の試合があり、
スカイAにて昨夜放送されました。
橋詰は(何故か)スーパーバンタム級で日本ランク(12位)に入っていましたが、
今回の試合では内海のウェイトに合わせて、スーパーフライ級で闘うことになりました。
もっともこれが橋詰本来のベストウェイトではないかと思えますが。
「BOXING EYE」さんにも、今月最高の好カードと紹介された
関西のホープ対決だったわけですが、意外にも試合はワンサイドマッチでした。
ややガードを崩しつつ手を前に出して構え、懐を深くして、
内海のジャブをぎりぎりの距離を取って外し、リターンジャブを決める橋詰。
対する内海はジャブの差し合いで負け、左のダブルを端緒に攻めようとするが、
橋詰の目の良さとフットワークの前に、いつものようにどんどん打って行けない。
内海は時折橋詰の右を食い、単発の反撃も実らず、5Rには明らかに打ち負け、
6R、開始早々橋詰のいきなりの右でダウン、追撃のコンビを受けてストップ。
橋詰完勝、内海完敗という、明白な形での決着がつきました。
内海は相手のガードの空いたところを、左で打ち崩して強打で追撃する
決定力のあるコンビネーションを持っていて、
どんどん打っていく展開では非常に強い選手です。
しかしこの日の橋詰は、強打の内海に対して、
あえてガードを崩し、グローブを前に出して構えました。
傍目には打つとこがいっぱいあるようにも見える構えでしたが、
内海から見ると、相手がガードに固執しない分、
「打ち崩し」のコンビネーションが打ちにくいのかも、という感じでした。
橋詰は内海が連打する距離を殺せて、なおかつ相手をよく見られる
その構えの利点を生かし、ぎりぎりのところで内海の左を外しては、
要所でジャブを決めて、さらに来る内海を右カウンターで叩きました。
相手の良さを殺しつつ、冷静に自分のパンチを決めていく橋詰は、
以前見たいくつかの試合に比べ、ずいぶん成長していました。
こういうホープ対決に完勝することによって、また自信をつけたでしょう。
今後が楽しみです。
さて、内海ですが、攻撃力の凄さ、攻める展開での強さは、
今までの試合でも出色のものがありましたが、
この日のように相手の防御スタイルによってコンビネーションを封じられると、
戦力が大きく削がれる面があり、予想外の完敗となりました。
復帰前の大西健市戦や、復帰後の難波拓人戦でも、そういう傾向はあったようです。
もう少し、自分の得意な距離に持ち込む追い足が欲しいところですね。
ただ、この日は橋詰が巧かったにせよ、ちょっと身体のキレが悪い印象もあります。
ここに来てブランクの影響が出たのかな、という気もします。
この敗戦はかなり痛いでしょうが、ツボにはまればランカー級の
攻撃力がある選手だと思うので、まだまだ期待したいと思います。