さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

中島、健闘す

2007-06-24 22:54:21 | 関西ボクシング

ということで、なんかベタなタイトルになっておりますが(^^;)
西成区民センターにて観戦してきました。
中島健、強豪ファニト・ルビリアルに5回KO負けでしたが、
その闘い振りは感動的でした。

立ち上がりから、強打のルビリアル相手に
一歩も引かぬ構えで、先手先手と攻めこみます。
左のボディブロー、右アッパーなどが何度もクリーンヒット。
世界戦4度の経験があるルビリアルがたじろぎます。

中島には、過去の世界戦での完敗、前哨戦における國重隆戦での敗戦、
そして現在のジムの苦境など、マイナスの話題がつきまとっていました。
しかし、中島の秘めたる決意、この一戦に何が何でも勝利して、
全てを覆してやる、という決意が、ひしひしと伝わってくる姿に、
このまま勝ってくれ、勝たしたってくれ、と願うような気持ちでした。

しかしファニト・ルビリアルは本物の強豪でした。
4回から徐々に反撃し、重い左ストレートで中島を跳ね返します。
5回、その左ボディブローでようやく中島を捉えると、怒濤の攻撃。
苦戦を一気に精算するかのように中島をダウンさせます。
執念で二度までは立ち上がった中島を逃さず打ちまくり、見事に仕留めました。

中島、強豪相手に真っ向勝負を挑み、結果は負けでしたが、
逆境と批判を背負いつつも、これ以上ないほど果敢に、懸命に闘いました。
勝利という結果、世界ランキング復帰、再度の世界挑戦権を掴めず、
敗北した中島ですが、このような闘いを見せてくれるボクサーは、
私にとってはある意味、立派な勝者として記憶される存在です。

今日、中島健も、そのような記憶を与えてくれました。
その闘い振りを、大いに称えたいと思います。

コメント (6)
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