ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

2014年01月10日 | 読みました

            「八重のベコニア」     神戸・サンチカ        (13-4-23)




今日から唱歌の学校も始まりました。皆さん、お元気で出てこられました。
でも20名に満たないクラスはやっぱり物足りないし、寂しいです。

フェスティバルホールでのコンサートの写真が出来上がって来ました。何時もは
買わないのですが、今回は新しい会場での最初で最後のコンサートだというの
で、記念に買いました。ところがです、シンフォニーホールでのコンサートは今
年が最後で、来年からは、会場はフェスティバルホールになるとのことでした。
なぜならば「大阪フィルハーモニー」の本拠地が、フェスティバル・ホールになる
からだそうです。


     光          三浦しおん

「船を編む」を読み、三浦さんの作品は2冊目だと思いますが、この本「光」を読
みながら「この人男だっけ? 女だっけ?」調べようとしないまま、男か女か分ら
ないまま、最後まで読んでしまいました。女性でしたね。

「船を編む」の時も、変わった主人公だな~と思いましたが、この本でも、そのよ
うに思いました。この本も私にとっては、纏めにくい本でした。

主人公、信之は幼い頃から美人の、美香が好き、そんな信行におさない輔(たす
く)に憧れを持っている。

彼らの生まれ育った島、小さな美浜島(みはま)は地震による津波に飲み込まれ
て、全滅する。

信行と美香は親兄弟を亡くし、輔は父親と生き残る、この父親は、彼に暴力を振
るう人だから、彼の体に生傷が絶えない。初め父親は死んだと喜ぶが、生きてい
た。灯台守のじいさんと島の写真を撮ろうと島に滞在していたカメラマンの6人
だけが生き残る。

津波の翌日、カメラマンに犯されている美香のために、信行はカメラマンを殺す。
其の行為を輔が見ている。

成人した信行は市役所に勤め、結婚して、妻、南海子(なみこ)と娘、椿(つばき)
と静かに暮らしている。信行を捜し出した輔。輔も逃げていた暴力親父に見つけ
られる。親父に、せびられるお金ほしさに、美香を脅す、美香は信行に助けを求
める。信行は輔をも美香のために殺す。二人も美香の為に…。

美香は女優(篠浦未喜)になっていたが、信行を利用しただけで、愛情があるわ
けではなかった。美香と再会し、美香との生活を夢見た信行であったが、美香の
本心を知り、妻子の元に帰る。信行の生まれた島、美浜島を見たいという妻子を
連れた、船上から美浜を眺めるたびに出るということで話は終わる。

何故「光」という題に、気に掛けなが長ら読み進んだ。其の答えは、最後のほう
にあった。

信行が家出していた間に、妻は信行の語らつらなかった美浜の事を知る。信行
はいう「美浜の事を、黙っていてすまなかった。でも、辛い思いでもある場所だか
ら」夫の目にあふれる誠実。愛情。そのようなものに見せかける

南海子と椿は身を寄せあい、遠ざかる島影を見ていた。美浜島は白いに包
まれ、やがあて水平線の彼方へ消えた。




コメント (2)
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