「モントプレチャー(姫緋扇水仙)」 多産系で 種が飛んであちこちに咲きます (11-6-10)
暑かったですね~! ダリヤのように大きな花をつけているものは、朝に水をや
っても昼ごろには葉がしぼんできます。なんだかとても可哀相です。
お隣の奥さんが回覧板を持ってきて「メッチャ暑いですね」と言った。「これで節電
せよ言われてもね~」と返す。今日始めてクーラーを入れました。寒いくらいの映
画館から帰ってきたので、締め切って出かけて家の熱気がたまらなかったのです。
「デンデラ」を見て来ました。
↑ 「デンデラ」 こんなポスターにもなっていました ↓ 元のポスター
テレビでこの映画の事を知って、調べているうちに「楢山節考」の今村昌平監督の
息子・天願大介さんが、脚本、監督である事を知りました。
楢山節考は1983年(28年前)カンヌ国際映画祭でパルムドールショウ賞を受
賞した作品です。主演女優の坂本スミ子さんが老婆を演じる為、歯を抜いたことが
話題になりました。坂本さんは本業が歌手なのに、歯を抜いて大丈夫なのかな~と
その時思いました。その上に坂本さんと私は同い年です、当時47歳で丈夫な歯を
抜くなんて私には考えられないことでしたから良く覚えております。
そういえば、三国錬太郎さんも映画の為に歯を抜かれましたね。今は特殊メーク
が進んでいるので、身体を傷つけなくともその年齢に化けられるようですけど…。
主演の浅丘ルリ子さんは、70歳になると姥捨て山に送られる老婆の役の年齢と
実年齢が同じ70歳と言う事です。先日「旭日小綬章」を受けられて「70歳は
いい年」との感想です。
賠償美津子さんは28年前の「楢山節考」にも出演して、この映画で「日本アカデ
ミー賞の第7回優秀助演女優賞」を貰っておられるのには驚きました。
草笛光子さんの、100歳の老婆が「生きるとはなんとつらいことか」と言う台詞
が心に響きました。
若い頃はそのまま(うわべの衰えはあるにしても)年月を過ごすのだと思ってい
ました。しかし老齢と言う年齢に身をおく今は、「身体の衰え」「気持ちの萎え」
等々、若い頃には考えもしなかった事を耐えなければならないのです。ですから
映画のような世界に生きているのではないのですが、現代は現代なりの「つらさ」
もあると感じています。
主人の感想は「この年になると、もっと明るい映画が良い。早く終わらないかな~
と思ってみていた」そうです。
私は人は周りに流されているように見えても、結局は自分ひとり、もって生まれた
運命を生きているのだな~と感じました。「一寸先は闇」の言葉通り、生れ落ちて
からは運命に導かれて、終焉地に向かっているのだな~と思います。
映画の筋書きは「見てのお楽しみ」。千円映画です、東北大震災の寄付にもなるよ
うです。お出かけください。
「黄ソケイ」 差し芽が大きくなりました (11-5-5)