ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

日蓮と法華の名宝

2009年11月12日 | 一寸そこまで
       左:京都国立博物館の看板       右:入場券  

  平成天皇在位20年記念に入場者先着1200名に配られた「日蓮聖人御影」



京都に行くべく、ホームで電車を待っていました。何気なく前のホームを眺め
ていました。若い女の子がホームからひらりと線路に飛び降りました、本当に
軽々と着地しました。耳に携帯を当てたままです。そして何か拾いました。
「あ~何か落としたんだわ、でもあぶないな~」と思っていました。

その時です、今まで聞いた事が無いような音が聞こえてきました。「何?」と
音のするほうを見て驚きました。スピードを緩めてるとはいえ、電車が入って
くるではありませんか…、携帯電話に夢中の女性も気づきました。慌ててホ
ームに上ろうとしますが上れません。彼女は走りました。男性がいるほうに、
そして両手を差し伸べて助けを求めました。男性もビックリしたでしょう、で
も引っ張り上げてくれました。彼女はもんどりうって転びましたが、危機は脱
しました。

男性にお礼を言ったか言わない内に彼女は自分のカバンを置いてある方に
歩き始めました。携帯で話しながらです。そして電車が入ってきました。彼女
は電車には一瞥を呉れる事無く携帯で話して歩いていきました。

それから彼女がその電車に乗ったのか如何かは電車に遮られて私には見え
ませんでした。自分の突飛な行為で、運転手の方に迷惑を掛けたのです。無
視して通り過ぎないで、せめて一礼して欲しかった。動転していたからとは言
わせません。携帯で話し続けていたのですから。「死んでもXXを離さない」と
言う言葉がありましたが、彼女は人への迷惑なんて考えず、唯々携帯で話続
けていたのです。何と言う神経の持ち主なんでしょうね。

主人が言いました「ひっぱたいてやりたかった!」「私もよ!!」その傍若無
人ぶりに腹の中が煮えくり返るような気持ちでした。何時もなら京都までの時
間、気持ちよく眠って行きますのに、落ち着かないというか情けないというか、
その無知さが悲しいというか、こんな大人が増えたら如何しようと考えてしま
いました。


日蓮宗の家に嫁ぎながら「日蓮宗」について何も知らない、その家に生まれ
ながら主人も何も知らない。だからこの機会に遅ればせながら少しでも「日
蓮宗」について学ぼうかと思ったのです。

いかに大きな宗派であったかを理解できました。先日行った京都日蓮宗三
寺の事も時々出てきました。勿論「日蓮聖人」がおえらいのですが、後に続
々と引き継ぐ人が現れたから、栄えていったのです。日蓮聖人は61歳でな
くなっているのです。昔は長生きの域だったのでしょうか…

本阿弥光悦、尾形光琳が日蓮宗である事は知っていました。それだけでは
ありません茶屋四郎、俵屋宗達、絵画の狩野派、長谷川等伯等々当時の
有名町衆が皆日蓮宗だったようです。それだけ大きな宗派だという証明で
しょうか。思いがけなかったのは「加藤清正」も日蓮信者だそうです。

人間ばかりではありません談山神社(天台宗)も今盛んに注目を集めている
「熊野古道」も日蓮の息が掛かっているそうです。

「曼荼羅」といえば「絵」を意味すると思っていましたが、実際は南無妙法連
華経の字を中心に据えた「書」であって、「絵」は「絵曼荼羅」と言うようです。

色々と目から鱗の一日でしたが、私が感心したのは「手紙の返事」の事を
「かえりごと」と言うそうです。日本語って何と美しいのでしょうね。

こうなれば、何としても、日蓮宗大本山身延山に行かねばね」と主人と話し
ました。




                  我家の「日蓮聖人」像 
        綿帽子は日蓮さんが佐渡に流され、迫害を受けた時の傷が
   寒さに痛まないようにと秋の彼岸頃から春の彼岸頃までかぶせる習慣


    気候のいい時期は無帽です             全体像


帰りまして、今まで気にしていなかった「我家の日蓮聖人」はどんなお顔かと
写真に撮ってみて驚きました。着ていられるものが金色で模様が書かれてい
たからです。古ぼけた像と思っていました。先祖から伝わったものですから、
それこそ何百年か経っているでしょう。

ただ私が今まで見た「日蓮聖人の像」は色つきの袈裟はありましたが、木目
そのままか墨染めの衣と言う感じでした。何故我家の衣には金で文様がある
のでしょうか? 屋久島の日蓮聖人は皆金ぴか?

元士族で、名字帯刀を許されていたという刀が(ボロボロです)あるのですが、
もしかしてその上に成金趣味だったのだろうか?など考えました。日蓮聖人の
座っておられる台座は今でもぴかぴかに金色です。仏壇は黒檀だと思います。
真っ黒な中に金ぴかな日蓮聖人、ありがたかったろう奇麗だったろうとは思い
ますが、何故?と言う疑問は残ります。

コメント
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