ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

だまし絵展

2009年11月02日 | 一寸そこまで
昨日から11月に入り、それにあわせるかのように、冷たい風が吹いて、
今日は寒い一日になりました。後2ヶ月でお正月ですものね。

何時ものように郵便局から年賀状が届きました。例年なら、年賀状の「案」
ぐらいは出来ていますのに、年賀状の発売日が早まったのもありますが、
全然考えておりません。気ぜわしい事になりそうです。



                「だまし絵」展の入場券
            幾つぐらいの果物や野菜がお解りですか?

     
                   会場の立て看板


       上の看板の後の絵です 何故こんな絵が? お解りでしょうか?
 上の絵の右側はこの右側に描かれているフルーツを使って人の顔になっています
        左側は左の魚の絵を使って人の顔になっています 
 気づくまで「何故果物が?」「魚が?」こんな所に書かれているの?と不思議でした




10月31日土曜日に「だましえ」展に行って来ました。実は25日の日曜日に
も行ったんです。荷物をロッカーに預けて、3階入り口まで行ったのですが、
長蛇の列で入館までに1時間待ちだというのです。とてもそんなに待てないと
いう事で出直してこようと言う事になりました。

その日は折角此処まで来たのだからと言う事でお隣の「人と防災未来センタ
ー」に行って来ました。阪神淡路大震災を記念して建てられた館なのです。1
年前私が来た時には未来センターの方も開いていましたのに、この日は閉館
になっていました。閉館しても維持費は掛かるでしょ? こんな大きな建物を
建てて、人がいっぱい見に来てくれ予定(兵庫県も赤字だのに)だったのでし
ょうが当て外れ。他県の人にすれば他県の出来事はそんなに何時までも心
に残る事では無いのです。見通しの甘さで無駄な建物を2つも建ててしまった
ようですね。



「だまし絵」展、先日の経験から、始まる10時前に着いて並ぼうという事で15
分前には着きました。でも人はどんどん歩いてきます。きっと並んだ人が多か
ったのでしょう10分前に着いた時にはもう開館していました。人もいっぱいで
した。

「だまし絵」はフランス語で「トロンプルイユ」と言うそうです。入場券の果物で描
かれた人間や、魚で描かれた人間のようにはっきりしているものは稀で、音声
ガイドを聞いて初めて解るというものが大半でした。

「だまし絵」だけに一寸説明はし難いのですが「面白い」と思うものが3点ほ
どありました。

一つは白と黒の鳥が左右を向いて飛んでいます、黒に目を向けると、空い
っぱいに黒い鳥が飛んでいます。白に目を向けると白い鳥がいっぱい飛ん
でいます。そして絵の下に行くほど、鳥の形を少しずつ崩して、鳥が畑に変
わっていて、即ち畑の上空を鳥が飛んでいる絵になっているのです。

均等な露地が3本あります。その両脇には家が続いていて、それが遠近法
で描かれています。何って事のない絵です。ところが自分の頭が動くと絵も
左右に揺れます。「アレッ?」と何度も首を左右に傾げてみます、絵は揺れ
ます。右に移動すれば右の露地の家が大きく見え、左に移動すれば左が大
きく見えます。「不思議不思議」と動く内に、正体が解りました。遠近法で描
かれた露地だと思っていたのが、とんがり帽子を平面に三つくっ付けたよう
に前にせり出しているのです。でもそれがせり出している事を感じさせない
のです。横に廻ってやっとその事に気づくのです。目の錯覚を利用した
「だまし絵」です。

「だまし」絵は西洋のものかと思っていましたら、描き表装(かきびょうそう)と
言う手法で江戸時代?からあったようです。日本画を表装で軸にしますね。
その本来なら織物で縁取られる部分に絵を描くのです。そして中に描かれた
絵と表装の絵を合体させて1枚の絵に見せるというものです。

又人の身体を使い、また一部を使って、動物などに見せる影絵、あれもまさ
しく「だまし絵」の一種だそうです。

結構楽しみました。気が付けば2時間も会場に居て、少々疲れましたけどね。
明日で終わってしまいます。展覧会は早め早めに行くものだと、肝に銘じた
「だまし絵」展でした。
                              (1221回)
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