第８回区切り打ち
（第６３番 ～ 第８０番まで）
自 平成１５年５月９日 ～ 至 平成１５年５月１６日
第６３番札所 吉祥寺 ～ 第６４番札所 前神寺
距離：２２Ｋ 伊予小松駅 ～ 吉祥寺 ～ 前神寺 ～ Ｂ．Ｈ．美空
平成１５年５月９日 （金）
船は大阪から来るのだろうから、どうせ早く行っても乗れないから３０分前に
着けば良いだろうと神戸中突堤に着いたのが１０時前。間もなく１０時３５分
の受付が始まるとの放送が始まりました。しかし「今治」と言う言葉が聞こえ
ないのです。不思議に思って、受付カウンターに聞きに行きました。
「この予約ナンバーの船、３５分ですよね」「お客さん この予約ナンバーは
ダイヤモンドフェリーさんのものですよ。乗り場は六甲アイランドです。タクシ
ーで急ぎなさい！ 間に合いますよ」とエレベーターまで案内してくださいまし
た。何と言う事でしょう！ 乗り場を間違えるなんて！！ もし間に合わなけ
ればおめおめと帰らなければなりません。
幸いな事にタクシーはおりりました。「急いで六甲アイランドにお願いします
！」「フェリーですか？ 何時です？」「１０時３５分です」「急ぎましょう！！
お客さん私でよかったですよ。この車は６気筒なんですよ。普通のタクシー
は４気筒ですからね。私は新聞記者をよく乗せるので事件の追跡もするん
ですよ。後のタクシーだったら老人でしたからね、到底間に会いませんよ！
お客さんついてるよ！ 安心してください。私が間に合わなければ誰も間に
あいませんよ！」喋りながらもタクシーはビュンビュンと飛ばしています。
つり革をしっかり持っていないと身体が左右に揺れるほどです。
「お客さん、この道路は信号が多いのですよ。高速に乗りますね」高速に入
ると夜景が奇麗でした。夜景に見入る私達に気づいた運転手さんは言いま
した。「お客さん。神戸の夜景は奇麗でしょう！時間に間に合わせますから
ね、安心して夜景を見ていてください」船着場を間違えた私達を田舎から出
てきた夫婦と思ったのでしょう「ポートアイランド」「六甲アイランド」の説明を
始めました。
私は心の中で《主人はね、この辺りで、何十年も働いているんだ！ 「摩耶
大橋」なんて、マイカー通勤していて、自分の庭のように知っている道路なん
だ！ 私なんてね、元町で生まれて、中突堤なんて遊び場だったんだ！
１００万ドルの夜景なんて珍しくもなんとも無いんだぞ！》って悪態をついて
いました。顔は珍しそうにきょろきょろと外を見ていましたが…。何と思われ
ても良い、早く着いて欲しい、間に合って欲しい！ と思っていました。
後で主人に聞くと彼も「私の方がもっと良く知ってるで～」と言いたかったけ
れど、機嫌よく喋って、機嫌よく運転してもらって間に合いたかったから黙っ
ていたと言っていました。
１０分前に着きました。名簿に記入するギリギリの時間でした。「お客さん、
間に合ったよ、私で良かったね」まだ言ってるよこの人は！「３７００円です」
高い！と心の中で叫びながら、「お釣はいりません」と４０００円の出費でし
た。
１階上に中学の修学旅行生が乗っていました。甲板に出るのに階段を登る
と、階段の上り口に先生らしき人が２人見張に立っていました。生徒が下の
階に降りて一般客に迷惑を掛けないようにだろうか？ 先生も大変だね。別
府に行くのだろうか？ しょうまも九州に修学旅行だと言っていたが、彼らは
新幹線だと言っていました。
私の中学の修学旅行は四国の金比羅さんでした。戦争が終わって、５年経
っていましたけれど、まだまだお米は配給でした。「お米の配給」と言うのは
人一人に配られる量が決まっていて、配給手帳と言うのがあり、それを持っ
ていかないとお米が買えない時代でした。だから修学旅行に行くにもお米持
参だったのです。お腹いっぱい食べる量の配給はありませんから、親達は
子どもに持たせるために少しずつお米を溜めていたと思います。
その頃の小学校の修学旅行は「お伊勢さん」と決まっていましたが、私達が
６年生になった時は終戦後２年でしたので修学旅行はありませんでした。因
みに高校は「北九州」でした。「熊本の阿蘇」が一番印象に残っています。
５月８日 ２３：０１ うえきさん （受）
お久し振りです。もうそろそろお遍路に行かれる頃ですか？？
５月９日 ２２：２９ かわしまさん （受）
初日：お天気にも恵まれて、お遍路さんご無事に出発された事と思います！でも少々寒かった
ので、温泉につかって温まられたかな～？です。ところで昨夜のＪＲ列車遅延・鉄橋の上で９０
分の缶詰→さらに大阪駅で運転開始町、呆れた顔高の夫の顔が今朝の読売新聞に載ってい
ました。新聞デビューだねと２人で大笑い、明日、ＸＸ様ご夫妻（私達）にも楽しい事がいっぱい
ありますように。
２２：５２ ふじいさん （受）
今度も良いお参りが出来ますように。行っていらっしゃい。
ダイアモンドフェリー （１泊目）
（第６３番 ～ 第８０番まで）
自 平成１５年５月９日 ～ 至 平成１５年５月１６日
第６３番札所 吉祥寺 ～ 第６４番札所 前神寺
距離：２２Ｋ 伊予小松駅 ～ 吉祥寺 ～ 前神寺 ～ Ｂ．Ｈ．美空
平成１５年５月９日 （金）
船は大阪から来るのだろうから、どうせ早く行っても乗れないから３０分前に
着けば良いだろうと神戸中突堤に着いたのが１０時前。間もなく１０時３５分
の受付が始まるとの放送が始まりました。しかし「今治」と言う言葉が聞こえ
ないのです。不思議に思って、受付カウンターに聞きに行きました。
「この予約ナンバーの船、３５分ですよね」「お客さん この予約ナンバーは
ダイヤモンドフェリーさんのものですよ。乗り場は六甲アイランドです。タクシ
ーで急ぎなさい！ 間に合いますよ」とエレベーターまで案内してくださいまし
た。何と言う事でしょう！ 乗り場を間違えるなんて！！ もし間に合わなけ
ればおめおめと帰らなければなりません。
幸いな事にタクシーはおりりました。「急いで六甲アイランドにお願いします
！」「フェリーですか？ 何時です？」「１０時３５分です」「急ぎましょう！！
お客さん私でよかったですよ。この車は６気筒なんですよ。普通のタクシー
は４気筒ですからね。私は新聞記者をよく乗せるので事件の追跡もするん
ですよ。後のタクシーだったら老人でしたからね、到底間に会いませんよ！
お客さんついてるよ！ 安心してください。私が間に合わなければ誰も間に
あいませんよ！」喋りながらもタクシーはビュンビュンと飛ばしています。
つり革をしっかり持っていないと身体が左右に揺れるほどです。
「お客さん、この道路は信号が多いのですよ。高速に乗りますね」高速に入
ると夜景が奇麗でした。夜景に見入る私達に気づいた運転手さんは言いま
した。「お客さん。神戸の夜景は奇麗でしょう！時間に間に合わせますから
ね、安心して夜景を見ていてください」船着場を間違えた私達を田舎から出
てきた夫婦と思ったのでしょう「ポートアイランド」「六甲アイランド」の説明を
始めました。
私は心の中で《主人はね、この辺りで、何十年も働いているんだ！ 「摩耶
大橋」なんて、マイカー通勤していて、自分の庭のように知っている道路なん
だ！ 私なんてね、元町で生まれて、中突堤なんて遊び場だったんだ！
１００万ドルの夜景なんて珍しくもなんとも無いんだぞ！》って悪態をついて
いました。顔は珍しそうにきょろきょろと外を見ていましたが…。何と思われ
ても良い、早く着いて欲しい、間に合って欲しい！ と思っていました。
後で主人に聞くと彼も「私の方がもっと良く知ってるで～」と言いたかったけ
れど、機嫌よく喋って、機嫌よく運転してもらって間に合いたかったから黙っ
ていたと言っていました。
１０分前に着きました。名簿に記入するギリギリの時間でした。「お客さん、
間に合ったよ、私で良かったね」まだ言ってるよこの人は！「３７００円です」
高い！と心の中で叫びながら、「お釣はいりません」と４０００円の出費でし
た。
１階上に中学の修学旅行生が乗っていました。甲板に出るのに階段を登る
と、階段の上り口に先生らしき人が２人見張に立っていました。生徒が下の
階に降りて一般客に迷惑を掛けないようにだろうか？ 先生も大変だね。別
府に行くのだろうか？ しょうまも九州に修学旅行だと言っていたが、彼らは
新幹線だと言っていました。
私の中学の修学旅行は四国の金比羅さんでした。戦争が終わって、５年経
っていましたけれど、まだまだお米は配給でした。「お米の配給」と言うのは
人一人に配られる量が決まっていて、配給手帳と言うのがあり、それを持っ
ていかないとお米が買えない時代でした。だから修学旅行に行くにもお米持
参だったのです。お腹いっぱい食べる量の配給はありませんから、親達は
子どもに持たせるために少しずつお米を溜めていたと思います。
その頃の小学校の修学旅行は「お伊勢さん」と決まっていましたが、私達が
６年生になった時は終戦後２年でしたので修学旅行はありませんでした。因
みに高校は「北九州」でした。「熊本の阿蘇」が一番印象に残っています。
５月８日 ２３：０１ うえきさん （受）
お久し振りです。もうそろそろお遍路に行かれる頃ですか？？
５月９日 ２２：２９ かわしまさん （受）
初日：お天気にも恵まれて、お遍路さんご無事に出発された事と思います！でも少々寒かった
ので、温泉につかって温まられたかな～？です。ところで昨夜のＪＲ列車遅延・鉄橋の上で９０
分の缶詰→さらに大阪駅で運転開始町、呆れた顔高の夫の顔が今朝の読売新聞に載ってい
ました。新聞デビューだねと２人で大笑い、明日、ＸＸ様ご夫妻（私達）にも楽しい事がいっぱい
ありますように。
２２：５２ ふじいさん （受）
今度も良いお参りが出来ますように。行っていらっしゃい。
ダイアモンドフェリー （１泊目）
