平成14年5月17日 (金) 第37番 岩本寺
距離:21K 旅館 大谷 ~ 岩本寺
出発時には雨は上がっておりました。しかし女将さんが「国道を行きなさい。遍路道(そえみみず)はこの2.3日の雨で危ないから」と何度もおっしゃるので、逆らうことは出来ませんでした。
そえみみず遍路道は私の憧れでした。又歩くのを楽しみにしていた遍路道でもありました。この道が天気であるようにプランを立ててきたのに、どの本を読んでも毎年保存会の人たちが手入れしてくださっているので、良い道であると記されています。案外昔しか知らない土地の人はよくなった現状を知らないのではないかと心の中で毒づきながら、相江さんも主人も未練がなさそうで、1:2ではどうしようも無かった。未だに歩かなかった事を後悔している。
久礼坂(くれざか)登れども登れどもゆるい登り坂でした。七子峠(ななことうげ)まで来てお店で一休みしたい気持ちでしたが、数時間前に道の駅で食事を済ませたばかりだったので言い出し難かったのです。主人と二人ならそうしたと思いますが、同道者が居ると、気兼ねなものです。
少し行くと「プレハブ住宅」を販売している事務所の人が「コーヒをお接待したいのですが…」と追っかけてこられた。嬉しかったですよ。プレハブ住宅の「売れ具合は?」と聞きますと「この辺りの人は土地は在るし、持ち山には木材もあるし…」との言うお答えでした。と言う事は売れないという事だと思うのですが、それなのに店を畳まないのは「何故?」と疑問に思いました。
道中の「影野」と言うところに「お雪椿」と言う樹齢350年という天然記念物の指定を受けた大きな木が立っていました。花の時期は過ぎておりましたから、どんな椿なのだろうかと見あげておりました。その私の足元に、椿が一輪「私はこんな椿ですよ」と言うようにおちてきました。嬉しかったですよ。一輪だけ、「私の来るのを待っていてくれたんだわ!」と思いました。
ふと前方を見ると、手押し車のおばあさんが「そっちにいけないので、貴女来て」と手招きしておられました。私は急いで道路を横切っておばあさんの元に歩み寄りました。「ご苦労さんです。お接待です」とがま口から1000円札を出してくださいました。今までに100円は頂いた事は在りますが、こんな大金は初めてでした。遍路姿であるというだけで、見ず知らずの私に千円ものお金を下さる。四国の人はお金と一緒に人を信じると言う心も下さるのだと思いました。私には出来ない事です。100円を頂いた時は次のお寺にお賽銭として納めてきましたが、この千円はまだ私の手元に残して在ります。勿体無くて使えないのです。結願の印にでも使わせていただこうと思っています。予断ですが、前方を歩いておられた相江さんにも1/3の330円を差し上げました。
岩本寺は「素泊まりなので弁当でも買ってきてください」言われたので、買うつもりでしたが、地図に載っているお店は閉店でしたし、他にお店は無いし、やっとJR窪川駅の売店でお弁当を買う事が出来ました。新しくて大きな宿坊でしたが、素泊まり4000円は高すぎると思う待遇でした。
岩本寺 仁王門
岩本寺 本堂 この堂内に有名な天井絵があります
宿坊 此処で最後の一夜を過ごし 帰途につきました
6:28 かずよ (送)
どうにか曇りになりそう。そちら(関西)は曇りのち雨ね。まゆちゃん遠足駄目?大丈夫では? バスでしょう? 私の方は昨日、一昨日と乾燥機が無くて服が乾かなくて、湿ったままで気持ちが悪い。
9:09 おちさん (受)
昨日は大変でしたね。風は強く無かったですか? こちら(愛媛県)は雨風が凄かったので…京はこちらは降っていませんが、大丈夫ですか?
20:00 おちさん (送)
いよいよ明日帰ります。今、岩本寺の宿坊に居ます。明日いけるところまで行ってJR高知に出てフェリーで帰ります。お接待も頂きました。枇杷今年の初物、コーヒ、現金千円。去年一昨年に比べて歩き遍路はグーンと減ったそうです。その代わり観光遍路は増えたそうです。メール有難うございました。次は9月に来ます。お元気で。
21:24 おちさん (受)
お返事遅くなりました。岩本寺の宿坊は如何ですか? 私が歩いていた時、岩本寺でお話したお寺の方に凄く励まされ新たな気持ちで次への道を踏み出した事を思い出します。もう明日お帰りなんですね。XX(私)さんからのメール凄く嬉しかったです。又次回を楽しみにしています。明日もお気をつけて、おやすみなさい。
岩本寺本堂の天井絵 地元を中心に全国から集められた絵が575枚あります
マリリンモンローも居るよ
5月17日 岩本寺 (7泊目)
鉄筋のまだ真新しい宿坊でした。泊まりの人は10人ぐらい居たと思います。相江さんがお1人でお弁当はお寂しいだろうと、私達のお部屋で3人でお弁当を食べました。
有名な天井絵を見るのを忘れていましたので。朝出発前に見に行きました。
距離:21K 旅館 大谷 ~ 岩本寺
出発時には雨は上がっておりました。しかし女将さんが「国道を行きなさい。遍路道(そえみみず)はこの2.3日の雨で危ないから」と何度もおっしゃるので、逆らうことは出来ませんでした。
そえみみず遍路道は私の憧れでした。又歩くのを楽しみにしていた遍路道でもありました。この道が天気であるようにプランを立ててきたのに、どの本を読んでも毎年保存会の人たちが手入れしてくださっているので、良い道であると記されています。案外昔しか知らない土地の人はよくなった現状を知らないのではないかと心の中で毒づきながら、相江さんも主人も未練がなさそうで、1:2ではどうしようも無かった。未だに歩かなかった事を後悔している。
久礼坂(くれざか)登れども登れどもゆるい登り坂でした。七子峠(ななことうげ)まで来てお店で一休みしたい気持ちでしたが、数時間前に道の駅で食事を済ませたばかりだったので言い出し難かったのです。主人と二人ならそうしたと思いますが、同道者が居ると、気兼ねなものです。
少し行くと「プレハブ住宅」を販売している事務所の人が「コーヒをお接待したいのですが…」と追っかけてこられた。嬉しかったですよ。プレハブ住宅の「売れ具合は?」と聞きますと「この辺りの人は土地は在るし、持ち山には木材もあるし…」との言うお答えでした。と言う事は売れないという事だと思うのですが、それなのに店を畳まないのは「何故?」と疑問に思いました。
道中の「影野」と言うところに「お雪椿」と言う樹齢350年という天然記念物の指定を受けた大きな木が立っていました。花の時期は過ぎておりましたから、どんな椿なのだろうかと見あげておりました。その私の足元に、椿が一輪「私はこんな椿ですよ」と言うようにおちてきました。嬉しかったですよ。一輪だけ、「私の来るのを待っていてくれたんだわ!」と思いました。
ふと前方を見ると、手押し車のおばあさんが「そっちにいけないので、貴女来て」と手招きしておられました。私は急いで道路を横切っておばあさんの元に歩み寄りました。「ご苦労さんです。お接待です」とがま口から1000円札を出してくださいました。今までに100円は頂いた事は在りますが、こんな大金は初めてでした。遍路姿であるというだけで、見ず知らずの私に千円ものお金を下さる。四国の人はお金と一緒に人を信じると言う心も下さるのだと思いました。私には出来ない事です。100円を頂いた時は次のお寺にお賽銭として納めてきましたが、この千円はまだ私の手元に残して在ります。勿体無くて使えないのです。結願の印にでも使わせていただこうと思っています。予断ですが、前方を歩いておられた相江さんにも1/3の330円を差し上げました。
岩本寺は「素泊まりなので弁当でも買ってきてください」言われたので、買うつもりでしたが、地図に載っているお店は閉店でしたし、他にお店は無いし、やっとJR窪川駅の売店でお弁当を買う事が出来ました。新しくて大きな宿坊でしたが、素泊まり4000円は高すぎると思う待遇でした。
岩本寺 仁王門
岩本寺 本堂 この堂内に有名な天井絵があります
宿坊 此処で最後の一夜を過ごし 帰途につきました
6:28 かずよ (送)
どうにか曇りになりそう。そちら(関西)は曇りのち雨ね。まゆちゃん遠足駄目?大丈夫では? バスでしょう? 私の方は昨日、一昨日と乾燥機が無くて服が乾かなくて、湿ったままで気持ちが悪い。
9:09 おちさん (受)
昨日は大変でしたね。風は強く無かったですか? こちら(愛媛県)は雨風が凄かったので…京はこちらは降っていませんが、大丈夫ですか?
20:00 おちさん (送)
いよいよ明日帰ります。今、岩本寺の宿坊に居ます。明日いけるところまで行ってJR高知に出てフェリーで帰ります。お接待も頂きました。枇杷今年の初物、コーヒ、現金千円。去年一昨年に比べて歩き遍路はグーンと減ったそうです。その代わり観光遍路は増えたそうです。メール有難うございました。次は9月に来ます。お元気で。
21:24 おちさん (受)
お返事遅くなりました。岩本寺の宿坊は如何ですか? 私が歩いていた時、岩本寺でお話したお寺の方に凄く励まされ新たな気持ちで次への道を踏み出した事を思い出します。もう明日お帰りなんですね。XX(私)さんからのメール凄く嬉しかったです。又次回を楽しみにしています。明日もお気をつけて、おやすみなさい。
岩本寺本堂の天井絵 地元を中心に全国から集められた絵が575枚あります
マリリンモンローも居るよ
5月17日 岩本寺 (7泊目)
鉄筋のまだ真新しい宿坊でした。泊まりの人は10人ぐらい居たと思います。相江さんがお1人でお弁当はお寂しいだろうと、私達のお部屋で3人でお弁当を食べました。
有名な天井絵を見るのを忘れていましたので。朝出発前に見に行きました。