10月桜 (三十三間堂) 一年前に寄贈されたばかりの若木です
秋に咲くはずが真冬に咲いて
今日は寒かったようですが、私達は汗をかいていました。実は「天井の張替え」をしていたのです。年末に壁紙の張替えをしたときに、序でに隣の部屋の天井を張り替えてもらおうと「どの位かかりますか?」と聞きますと「10万円はかかります」4畳半です。本間ですから、今の建売の6畳に近いと思います。でも10万円は高い止めたと思いました。
主人が「前にした事があるし、自分でする」と言い出しました。以前といっても20年位前の話です。60歳そこそこと80歳では違います。確かにそのときは6畳の間を1人で張り替えました。でも今度は、その時のように体力がありませんから、私も手伝わなければならないだろうと思いました。
条件をつけました、私のスケジュールに合わせて欲しい。天井板を買いに行く時に、早速約束は破られました。渋々ついていったのですが、その時も「張り替える時は私のスケジュールに合わせてよ」と言う約束でした。
所が今朝「今日張り替えるで~」「私のスケジュールにあわせる約束だったよ」「嫌やったら、1人でするわ~」出来るはずがない、天井板を1人で脚立に乗って持ち上げられるはずがない。渋々手伝うことにしました。
まず天井板を外します。そうしながら、私に「釘ぐらいやったら抜けるやろ、抜いてか」地面にあるものなら容易いことです。でも釘は桟に刺さっているのです。抜く為には脚立に乗らなくてはなりません。私は異常に脚立が怖いのです。
でも早く仕上げる為にはと、恐る恐る登りました。釘の抜き方も始は上手くありません。私は器用なのですか、大工仕事は駄目なのです。試行錯誤しながら、主人の言う「てこの応用」を試みながら、だんだん上手になってきました。「ギュー、スポン」と抜けます。その「スポン」と抜ける感覚が心地よくなってきました。
そうしますと、脚立が怖くなくなってきました。方向転換も出来るようになりました。勿論、落っこちて骨でも折ったら何にもなりませんから、動作は慎重の上にも慎重にとゾウガメのようにゆっくりです。
粗方抜き終わりますと、板を外し終えた主人が「後はするから、桟を拭いて!」と仕事を言いつけます。「1人でするゆうたんは何処の誰や?」と心の中で毒づきながら拭きました。
天井板を桟の中心で継ぎ目が隠れるような寸法に切ります。その板を脚立に乗った主人に手渡します。二枚目からは凸と凹を組み合わせて二枚重なったところで釘で桟に打ち付けて止めます。其れを繰り返すわけです。
汚れを防ぐ為に新聞を敷いていましたが、その上のゴミが邪魔になるし、かえって仕事がやりにくいし、新しく張るのは寸法に合わせて板を切る時のゴミぐらいでゴミは出ないと思ったので、掃除をしようと提案しました。
掃除をしている内に日が暮れてきましたので、残りは又明日と言うことで、2/5ほど張って止めました。明日には完成するでしょう。因みに天井板は1万6千円にお釣がきました。二人の労働賃金は8万4千円と言う事になります。定額給付金より多いな~。
(950回)