ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

余部鉄橋

2006年11月29日 | ちっちゃな旅
             鉄橋の華     
    橋の両側は断崖、背景には海が迫っている
    レンガ色の高い橋脚で約一世紀すっくと立っ
   日本一の高さ(高さ41m、長さ309m)を誇る
        トレッスル(橋脚)式です

「起きなあかんで~、もう7時やで」吃驚して飛び起きる。9時16分尼崎発「北近畿3号」で、憧れの余部鉄橋に会いに行く日だ。

何時もなら昨夜の内に残り御飯を冷凍し、煮物の残りをもう一度火を通して冷蔵庫に入れ、洗濯も済ませて寝るのに、昨日は全て「明日の朝」と見送った。そして2時間の寝坊。

二人で「火は」「戸締りは」と確認しながら急いで駅に。尼崎のホームに着いた時はヘタヘタと座り込んだ。体育座り、大人に成ってからはした事の無いこの座り方、案外楽な事に気付く。

電車は宝塚を過ぎると、トンネルが多くなる。子どもの頃、城崎、宮津は良く連れて行ってもらった。線路は旧福知山線だが、トンネルは多かった。トンネルの前になると「ポー」と短い合図があり、急いで窓を閉める。窓の隙間からもくもくと黒い煙が忍び込んでくる。大人も子どもも煤けた顔になる。そんな事を思い出しながら車中を過ごす。

「香住」で下車、本当は待っている電車に乗り継ぐ予定だったが、薄日が差してきたので遊覧船に乗って見ようと思った。駅前から船乗り場に電話する。船は20分後に出るという。昼を食べる時間が無い。持ってきたスナック菓子で虫押さえした。

私達が若い頃、「遊覧船かすみ丸」は三姉妹船長として当時のマスコミに登場してきた。その当時から一度乗りたいと思っていたが機会が無かった。余部鉄橋を見に行こうと決めた時から乗船を予定していた。今は中年姉妹になっていると思っていたが、姉妹の長女の三姉妹(Jr三姉妹)と6人の船長に増えているとは想定外であった。

お客は2組と1人計5人。5人集まれば出航する決まり。私達の船長は元祖三姉妹の三女だった。

出航待ちしている間に雨がポツポツと降り出した。外海に出るとさすが日本海、場所に因っては揺れ始める。船長は言う「本日は波乗りスペシャルコースでございます」水面が前から横から押し寄せてくる感じ。船酔いの経験の無い私がふっと不安に感じるくらいの揺れである。しかし「香住松島」「鎧の袖」「インディアン島」など説明の付く島の辺りでは凪いで、しっかりとカメラに収める事が出来た。波の造形とはいえ「インディアン島」は羽根帽子を被ったインディアンそっくりに見える。後ろに回れば「烏帽子」に見えるこの不思議・・・。

鵜のお出迎えも受けた。鵜飼の首に縄をつけられた鵜は見たことがあるが、自然の中に首をす~っと延ばし、彫刻のように佇む鵜を見るのは始めてである。

初めてと言えば「越前クラゲ」も始めてである。カーキー色?茶系の茸色と言うか、あまり美しいものではないクラゲがプカプカ波に漂っている。船長の説明では「越前クラゲは本当は深い所にいる。この辺りのクラゲは大きくても1m位だが、福井の方では2m(一坪)程に大きくなる」私達が目にしたのは80cmぐらいだろうという事だ。

元々この辺りはクラゲが多い所だと思うが宮津のクラゲを思い出した。海水浴のクラゲは透明で小さかった、刺されると小さな赤いポッチリが出来た。

小さいクラゲは水族館でも人気だが、それを癒しの空間として家に置きたいという人の為には、クラゲをシリコンで造り「アクアビクト」となずけたA4サイズで何処でも置ける、クラゲがゆ~らゆらと漂うアクアリウム(水生動物の飼育層)が売られているそうだ。

今日は香住で止まってしまいました。又明日・・・。
                          (230回)
コメント (2)
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