サボテン
粘土細工の様な厚みのある葉
どっしりとした変わったサボテン
同期会の帰りの車窓から月を見た。今夜はまん丸お月様。金曜日が十三夜だったから今日は十五夜で新月、夜空高く、煌々と輝いている。あそこまで人間が行ったんだね。人の欲には限りが無いが、やはりウサギが餅を搗いていると信じて居たかった。
先生3人。4組あったが1組の先生が亡くなっている。生徒32名。先生83歳、82歳、81歳お元気です。男先生の挨拶が長かった。女先生2人の方が挨拶は短くお上手。
綺麗に年を重ねた見慣れぬ人が席を探している「何組ですか?」「3組だそうです」「3組はこの列ですから何処にでもお座りください」私と同じ組であんな人いたかな?そうだはっちゃんだ!そうに違いない・・・私はもう一度彼女を見つめた。横顔に幼顔が残っている「はっちゃん?私XXです」まじまじと私の顔を見る。「よく一緒に帰ったXXさん?」「そうよ。はっちゃんに会えるのとても楽しみにしていたのよ。小学校卒業以来だものね。隣に来ない」お隣に座ってお話したね。
私達は校区外通学だった。だから一緒に歩いて帰ったんだわ。はっちゃんは私の家より遠かったので私の家まで一緒に歩いて、其処から市電に乗って「将軍通」まで帰っていたんだ。「夏はよくアイスキャンディを買って食べながら帰ったわね」とはっちゃん。学校帰りに買い食いは禁止されていたけれど、私達は校区外通学だったから、先生の目を盗んで買い食いをしたっけ。
帰りの電車の中で思い出したんだけど、はっちゃんはおませだったよ。おませの話を私に聞かせたのは帰り道のお喋りの中だったよ。今日は出席していなかったけれどあきこさんもおしゃまだったな~。私は二人に鍛えられたんだ。覚えていますか?お二人さん。
はっちゃんは素的な手編みのセーターを着ていた。編み物好きな私だから、直ぐ分かったよ。「自分で編んだの?」「65歳から編み物を習い始めたのよ。こんなに上手にまだ編めないよ。友達が編んだの」他に「尺八」「お琴」「日本舞踊」と習っているんだって「和風だね。尺八吹くって、肺活量があるね」「それを強くする為習ってるんだよ」いろんなこと習ってるんだ。だから生き生きしてるんだね。
「XXさん、校歌のリード頼みます」「私校歌知らないよ、はっちゃんに頼んで!」「じゃ~二人でしてください」否応も無く「XXさんのリードで・・・」と紹介が始まってしまった。「はっちゃん頼む。さっき校歌歌えるって言ったでしょう」無理やりはっちゃんを立たせた。さすがはっちゃん良く通る声で歌いだした。皆さんもそれに続く。ご苦労様はっちゃん、私は蚊の泣くような声で歌っただけだけど一応共同作業したね。
今回は仲良したまちゃんが会計だった。なれない仕事でもたついている。おせっかいな私ついつい口出し手出し。とうとうどちらが会計か分からなくなった。たまちゃんは現金だけをしっかりキープ、計算と世話役の人への説明は私になってしまった。計算をすれば会計報告も私が書くことになった。帰宅後、忘れない内にと会計報告を書いて、たまちゃんに電話、残高が間違っていないか確かめた。たまちゃんが会計なのに、何で私が会計報告?越権行為じゃない?まぁいいか、仲良しなんだから・・・
「二年後3組の当番です。XXさん名簿作ってください。これ預かって」と返信葉書の束「何で私なの?」「後の3人はパソコンをさわらないから、お願いします」
器用貧乏とはこの事か?結局引き受けてしまう、世話焼きの私。
粘土細工の様な厚みのある葉
どっしりとした変わったサボテン
同期会の帰りの車窓から月を見た。今夜はまん丸お月様。金曜日が十三夜だったから今日は十五夜で新月、夜空高く、煌々と輝いている。あそこまで人間が行ったんだね。人の欲には限りが無いが、やはりウサギが餅を搗いていると信じて居たかった。
先生3人。4組あったが1組の先生が亡くなっている。生徒32名。先生83歳、82歳、81歳お元気です。男先生の挨拶が長かった。女先生2人の方が挨拶は短くお上手。
綺麗に年を重ねた見慣れぬ人が席を探している「何組ですか?」「3組だそうです」「3組はこの列ですから何処にでもお座りください」私と同じ組であんな人いたかな?そうだはっちゃんだ!そうに違いない・・・私はもう一度彼女を見つめた。横顔に幼顔が残っている「はっちゃん?私XXです」まじまじと私の顔を見る。「よく一緒に帰ったXXさん?」「そうよ。はっちゃんに会えるのとても楽しみにしていたのよ。小学校卒業以来だものね。隣に来ない」お隣に座ってお話したね。
私達は校区外通学だった。だから一緒に歩いて帰ったんだわ。はっちゃんは私の家より遠かったので私の家まで一緒に歩いて、其処から市電に乗って「将軍通」まで帰っていたんだ。「夏はよくアイスキャンディを買って食べながら帰ったわね」とはっちゃん。学校帰りに買い食いは禁止されていたけれど、私達は校区外通学だったから、先生の目を盗んで買い食いをしたっけ。
帰りの電車の中で思い出したんだけど、はっちゃんはおませだったよ。おませの話を私に聞かせたのは帰り道のお喋りの中だったよ。今日は出席していなかったけれどあきこさんもおしゃまだったな~。私は二人に鍛えられたんだ。覚えていますか?お二人さん。
はっちゃんは素的な手編みのセーターを着ていた。編み物好きな私だから、直ぐ分かったよ。「自分で編んだの?」「65歳から編み物を習い始めたのよ。こんなに上手にまだ編めないよ。友達が編んだの」他に「尺八」「お琴」「日本舞踊」と習っているんだって「和風だね。尺八吹くって、肺活量があるね」「それを強くする為習ってるんだよ」いろんなこと習ってるんだ。だから生き生きしてるんだね。
「XXさん、校歌のリード頼みます」「私校歌知らないよ、はっちゃんに頼んで!」「じゃ~二人でしてください」否応も無く「XXさんのリードで・・・」と紹介が始まってしまった。「はっちゃん頼む。さっき校歌歌えるって言ったでしょう」無理やりはっちゃんを立たせた。さすがはっちゃん良く通る声で歌いだした。皆さんもそれに続く。ご苦労様はっちゃん、私は蚊の泣くような声で歌っただけだけど一応共同作業したね。
今回は仲良したまちゃんが会計だった。なれない仕事でもたついている。おせっかいな私ついつい口出し手出し。とうとうどちらが会計か分からなくなった。たまちゃんは現金だけをしっかりキープ、計算と世話役の人への説明は私になってしまった。計算をすれば会計報告も私が書くことになった。帰宅後、忘れない内にと会計報告を書いて、たまちゃんに電話、残高が間違っていないか確かめた。たまちゃんが会計なのに、何で私が会計報告?越権行為じゃない?まぁいいか、仲良しなんだから・・・
「二年後3組の当番です。XXさん名簿作ってください。これ預かって」と返信葉書の束「何で私なの?」「後の3人はパソコンをさわらないから、お願いします」
器用貧乏とはこの事か?結局引き受けてしまう、世話焼きの私。