ジンジャー
朝起きると真っ白の花が目に飛び込んできました
昨日は咲いていなかったのに
ジンジャーは夜開くの?
今日はスーパーに行っただけなので万歩計は5800歩を示しています。昨日は一歩も家から出なかったのに4951歩、案外家でもウロウロしているものなんだな~
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
無 痛 久坂部 羊(くさかべよう) 幻冬舎
神戸生まれの作家久坂葉子(くさかようこ)さんに憧れてペンネームを付けたと言う彼は阪大医学部卒業のお医者様。「無痛」は「廃用身」「破裂」に次ぐ3冊め。
※ 廃用身:脳梗塞などの麻痺で動かず回復しない手足を言う。
舞台が神戸なので地名の位置が私には直ぐ解り尚更興味をそそられた。
「無痛」と言えば女の私には「無痛分娩」と思っていたが違った。痛さを全然感じない「無痛症」と言う病気があるらしい。切ろうが、突かれようが、熱湯や火につけようが血が出、やけどを負っても本人はその痛さを感じない。信じられない!
この本のもう一つの柱は人を殺しても刑法39条によって統合失調症(精神分裂症)と認められれば罪にはならないし、殺された人は殺され損になる。その法の目を潜って人殺しをする人間も居る事を問題にしている。
刑法39条は、世界に類を見ない温情法である。日本の法曹界は、戦後、心神喪失を乱発し、39条を暴走させてきた。この法律は精神障害者だけではなく、泥酔者、覚醒剤使用者にも適応される。覚醒剤常用者の中には、弁護士や検事以上に39条を熟知し、意図的に傷害事件を繰り返している者も居る。
犯人には厳罰主義しかないのに、刑法39条では裁判所が国が泣き寝入りしろと、この殺人は無かった事にしろと言っているのと同じである。罪を犯した者は、結果に見合うだけの罰を受けさせるべきなのに、手を下した犯人が善悪の判断を欠いていたからと言って、殺人は無かった事にしてくれと言われ納得する遺族がいるだろうか。
明らかにまともな犯人を心神喪失に仕立て、自分の手柄のように誇る弁護士もいると言う。刑法39条は飲酒や覚醒剤で正気を失ったものにも適応されるのだ。酩酊者が腹立ち紛れに相手を刺しても、覚醒剤で錯乱して人を殺めても無罪になる法律である。
日頃、殺人者に対して余りにも軽い判決に対する疑問が解けた。どんな罪にも加害者には最低国選弁護士が付き擁護される。被害者の方には不公平と感じていた。人の命を奪っておいて、更生の道が残されているのはなんとも理不尽に思える。
福岡で起きた飲酒運転の車に追突され、海に落とされ、幼い3人兄弟が水死した事件。業務上過失致死傷の疑い(歴然と解っているのに疑い?)で逮捕されたのは市の職員22歳。彼も刑法39条の適用を受け軽い刑で出てくるのだろうか?兄弟の両親は子供達を助けられなかった事で一生罪人に等しい精神的責め苦を負い続けるだろう。被害者である両親には苦しい人生が待っているのに、加害者や彼に車とわかっていてお酒を飲ませた人々は軽い刑や罰金で済む。やはり何処かおかしいぞ刑法39条は!
主人公の医師は人の顔を見ただけで直ぐに病状が分かると言う。医師は言う「昔の医者は皆徴候を見て診断していたんです。レントゲンがなくても結核はわかったし、胃カメラがなくても胃がんの診断は付いてた。今は直ぐ血液検査だ、エコーだ、CTだと検査に頼る。医師の五感がトレーニングされていない」わがホームドクターは使えるが、聴診器を使えない医師も居ると聞く。
色んな問題提起がなされた本であった。前作も読んでみたい気にさせられた。
朝起きると真っ白の花が目に飛び込んできました
昨日は咲いていなかったのに
ジンジャーは夜開くの?
今日はスーパーに行っただけなので万歩計は5800歩を示しています。昨日は一歩も家から出なかったのに4951歩、案外家でもウロウロしているものなんだな~
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
無 痛 久坂部 羊(くさかべよう) 幻冬舎
神戸生まれの作家久坂葉子(くさかようこ)さんに憧れてペンネームを付けたと言う彼は阪大医学部卒業のお医者様。「無痛」は「廃用身」「破裂」に次ぐ3冊め。
※ 廃用身:脳梗塞などの麻痺で動かず回復しない手足を言う。
舞台が神戸なので地名の位置が私には直ぐ解り尚更興味をそそられた。
「無痛」と言えば女の私には「無痛分娩」と思っていたが違った。痛さを全然感じない「無痛症」と言う病気があるらしい。切ろうが、突かれようが、熱湯や火につけようが血が出、やけどを負っても本人はその痛さを感じない。信じられない!
この本のもう一つの柱は人を殺しても刑法39条によって統合失調症(精神分裂症)と認められれば罪にはならないし、殺された人は殺され損になる。その法の目を潜って人殺しをする人間も居る事を問題にしている。
刑法39条は、世界に類を見ない温情法である。日本の法曹界は、戦後、心神喪失を乱発し、39条を暴走させてきた。この法律は精神障害者だけではなく、泥酔者、覚醒剤使用者にも適応される。覚醒剤常用者の中には、弁護士や検事以上に39条を熟知し、意図的に傷害事件を繰り返している者も居る。
犯人には厳罰主義しかないのに、刑法39条では裁判所が国が泣き寝入りしろと、この殺人は無かった事にしろと言っているのと同じである。罪を犯した者は、結果に見合うだけの罰を受けさせるべきなのに、手を下した犯人が善悪の判断を欠いていたからと言って、殺人は無かった事にしてくれと言われ納得する遺族がいるだろうか。
明らかにまともな犯人を心神喪失に仕立て、自分の手柄のように誇る弁護士もいると言う。刑法39条は飲酒や覚醒剤で正気を失ったものにも適応されるのだ。酩酊者が腹立ち紛れに相手を刺しても、覚醒剤で錯乱して人を殺めても無罪になる法律である。
日頃、殺人者に対して余りにも軽い判決に対する疑問が解けた。どんな罪にも加害者には最低国選弁護士が付き擁護される。被害者の方には不公平と感じていた。人の命を奪っておいて、更生の道が残されているのはなんとも理不尽に思える。
福岡で起きた飲酒運転の車に追突され、海に落とされ、幼い3人兄弟が水死した事件。業務上過失致死傷の疑い(歴然と解っているのに疑い?)で逮捕されたのは市の職員22歳。彼も刑法39条の適用を受け軽い刑で出てくるのだろうか?兄弟の両親は子供達を助けられなかった事で一生罪人に等しい精神的責め苦を負い続けるだろう。被害者である両親には苦しい人生が待っているのに、加害者や彼に車とわかっていてお酒を飲ませた人々は軽い刑や罰金で済む。やはり何処かおかしいぞ刑法39条は!
主人公の医師は人の顔を見ただけで直ぐに病状が分かると言う。医師は言う「昔の医者は皆徴候を見て診断していたんです。レントゲンがなくても結核はわかったし、胃カメラがなくても胃がんの診断は付いてた。今は直ぐ血液検査だ、エコーだ、CTだと検査に頼る。医師の五感がトレーニングされていない」わがホームドクターは使えるが、聴診器を使えない医師も居ると聞く。
色んな問題提起がなされた本であった。前作も読んでみたい気にさせられた。