ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

世界報道写真展2006と石垣守写真展

2006年08月14日 | 一寸そこまで
              初雪草
          こぼれ種で咲きました
      この花が咲くとそこだけ涼風が吹いている

買い置きのパンが無くなったので、阪急に買出しに行く事になった。パンだけでは勿体無いので「世界報道写真展2006」を見に行く事にした。「ハービスホール」は初めてだ。目星をつけて地上から行こうとしたが、道路が中断されて上手くいかない。戻るのもバカらしいので地下にもぐった。ホテルリッツカールトンの隣辺りと目星が付いている。このホテルには何度か例会で通っている。

11時から開場の15分前にホールに着いた。ふと見るともう一つ写真展(此方は無料)があった。私は何気なく入ってみた。「石垣守さんの写真展」はインド パキスタン ニューギニア ミャンマーの人々の写真である。綺麗な写真、笑顔の写真
が一杯・・・やはり目で見るとその国の生活が良く解る。写真って良いな~とつくづく思う。

石垣守さんの写真初めて拝見。65才から写真を始めて現在83才「年だから長旅は終わりのほうはスタミナ切れになるので、又四季を感じたいので短期間を回数多く通って撮影した。いい写真を撮るのは良いガイドに恵まれたからだ。何回も通ったので被写体の成長過程も見る楽しみがあったという」ぶらっと入った写真展いいものを見せていただけてラッキーだった。

「世界報道写真展2006」思ったより盛会だった。天災人災の写真展だけに皆黙々と見ている。息が詰まりそうな感じだった。人間はなんと酷い事をする生き物なんだろう。

       ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

     象の背中  秋元 康   産経新聞社

泣きました。涙を流しました。物語にではなく、その時々の「台詞」に涙しました。本を読んで泣いたのは久し振りです。たかこさんが推薦してくれました。

48歳で肺がんで手遅れ半年の命の宣告を受け、その半年間を今までの自分の人生で忘れられない人に会おうと決める。一番に中学時代の初恋の人に会いに、次に高校時代に絶交した親友に会いに、次々と会いに行く。延命治療は拒否しているのでだんだん悪くなっていき最後はホスピスで亡くなる。

「死ぬ事は怖くないんです。忘れられる事が怖いんです」(主人公の言葉)
たとえそれが大事な人であっても時が悲しみを薄れさせる。これは一時的にではあっても忘れる時があるという事ではないの?

「今までの人生を振り返ってあの時いえなかった事、あの時出来なかった事をするために時間を割こうと思った。言わば人生の敗者復活戦だ」(主人公)
敗者復活戦は負け組みから勝ち組になる努力をする戦いではないの?遣り残した事をするのが敗者復活戦?

「病気になるという事はマラソンをしていて、途中から一人だけペースがおちていくようなものだ。次第に一団から引き離され、最後は自分ひとりになって、走るのを諦め立ち止まる」(主人公)
最後一人になっても走り続ける人もいるよね。この人はどうなるの?病に克ったという事?

「妻に隠し立てしたくないから全て話す(主人公) それは逃げだ。何でも話す事が誠意ではない。正直に話せばいいものではない。それは相手を思いやる事を放棄している(長兄の答え)」
お兄さんの言う事はもっともだと思う。言った本人は気が済むが言われた方が傷付くことも多い。言って良い事と悪いことの区別のつかない人は困り者だ。

「人に気を使いすぎるところがある。自分を押し殺すな。協調性よりも大切な事があるのを忘れるな。嫌われる勇気を持て」(主人公から息子へのアドバイス)
嫌われる勇気を持て・・・この言葉が一番胸を打った。人間誰でも良く思われたいという気持ちがある。お世辞がその最たるものだと思うが、軽いお世辞はコミュニケーションの潤滑油でもある。私はお世辞が言えないが、かといって「ノー」とも言えず無言でいることも多い。これも即ち「嫌われる勇気」が無いからだろうか・・・。


















コメント (8)
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