御同行御同朋へ
抗議声明への賛同と呼応を求めます
今、われわれはビルマ(ミャンマー)で起こっている緊急且つ深刻な事態に対して、人間として、仏教徒として、一人ひとりの意思で何らかの行動を起こし、発信をせずにはいられません。
ここに、日本政府とビルマ(ミャンマー)大使館に対して送る声明文を作成いたしました。
ご一読の上、賛同し呼応いただけるならば、われらの共同声明として急ぎ提出したいと存じますので、何卒よろしくご協力下さいますようお願いいたします。
2007年9月29日
ビルマ(ミャンマー)に平和と民主化を願う仏教徒有志
「ビルマ(ミャンマー)に平和と民主化を願う仏教徒有志」によるミャンマー日本大使館宛ならびに内閣総理大臣宛の抗議声明文が届きました。
下記に転記しますので、ご賛同いただける方は常照寺(jyosyoji@mac.com)にメールください。
ミャンマー連邦国家
日本大使館 御中
私たちは人間として、仏教徒として、貴国でいま起こっているミャンマー政府政権担当者による、僧侶や市民大衆への武力鎮圧や無差別発砲などという非人道的行為に対し、深い悲しみと憤りの念を抱きます。
非暴力直接行動のデモ隊に武力を行使することは、仏教徒としても政権担当者としても恥ずかしいことであります。
ただちに僧侶や市民大衆への暴力を停止し、対話と民主化への政治的解決を図るべきであります。
そのためには、アウサンスーチーの自宅軟禁を解除し、すべての政治犯を無条件釈放することが望ましいことです。
仏教徒の国である貴国が、裏も表もないまさに微笑みの国として、アジア各国、世界各国から尊敬される存在に生まれ変わっていただきたいのです。そのためには勇気を持って、武力ではなく仏教の慈悲と智慧による変革への道を見いだすことで、この憂慮すべき事態を克服してゆかれることを、私たちは心から願っております。
2007年9月29日
ビルマ(ミャンマー)に平和と民主化を願う仏教徒有志
日本国 内閣総理大臣
福田 康夫様
いま、ビルマ(ミャンマー)では、軍事政権による僧侶や市民大衆への武力鎮圧が行われています。この事態に対し、私たちは人間として、仏教徒として深い悲しみと憤りの念を抱かずにはおられません。
1988年以来、軍事政権は民主化の要求を拒絶し、人権を抑圧する恐怖政治を続行してきました。90年の総選挙で圧勝した民主化を推進する議員の活動も封じ込め、国会は無視され、そのシンボル的存在であるアウンサンスーチーさんを自宅軟禁状態においています。
軍事政権の独裁により、貧富の格差は拡大し、この夏、市民の生活に打撃を与える燃料費値上げはさらに深刻な生活危機を招きました。その中から起こされた抵抗のデモは、あたかも燎原の火のごとくに広がりました。その核となったのが、仏教徒僧侶たちの非暴力直接行動であります。
これに対し軍事政権は、デモを武力鎮圧し、軍隊は無差別発砲を始めました。9月28日には、死者9名のうち日本人ジャーナリスト長井健司さんが撃たれて死亡したニュースが流れました。
私たちは訴えずにはおれません。この軍事政権を承認し、ODAなどさまざまな経済支援を行ってきた日本国政府の責任は余りにも大きいことを。
今こそ、日本国政府はビルマ(ミャンマー)との政治関係を洗い直し、軍事政権の暴力支配を停止させ、民主化への対話と政治的和解と政権委譲への道を切り拓くためのあらゆる努力をすべき時であります。
以上、私たちは日本国政府に対して、すみやかな解決への対応を求めます。
2007年9月29日
ビルマ(ミャンマー)に平和と民主化を願う仏教徒有志