遊煩悩林

住職のつぶやき

終わらない宿題

2018年09月02日 | ブログ

先月末、宿題も片付かないまま中学生の長男は早々に新学期がスタートし、早々に宿題を終わらせた小学生の娘たちがジグソーパズルに興じています。

私も宿題をせねばと、お盆の前に課された課題に向き合うべく伊勢進富座http://shintomiza.whitesnow.jpへ。

三上智恵・大矢英代監督

「沖縄スパイ戦史」

http://www.spy-senshi.com

1945年3月26日にはじまったいわゆる「沖縄戦」は、6月23日の牛島司令官の自決によって指揮系統が消滅して終わったとされています。

この映画では、それを「表の戦争」と呼び、それ以降も続いたゲリラ戦やスパイ戦などの「裏の戦争」を追っています。

とくに地元住民を徴用した「少年ゲリラ兵部隊」、作戦遂行の邪魔になる住民を排除するための「強制移住とマラリア地獄」、住民を疑い殺害する「スパイリストと住民虐殺」という3つの「秘密作戦」に焦点があてられています。

軍隊は自国民を守るのではなく、住民を利用し、排除し、殺し合わせるという戦闘の方針が、いまの「自衛隊法」の中に潜んでいることに言及しています。

そして、いま南西諸島で進むミサイル基地の配備と自衛隊の増強について、やはり「国防」は、国民を守ることではない、と。

過去の問題ではない、今からの問題。

沖縄や南西諸島の問題ではない、ヤマトンチュ・本土の問題。

誰かの問題ではない、私の問題だと教えられ、宿題は片付くことはありません。

 

そして、お盆明けに「戦争」という課題でもうひとつ宿題をいただきました。

『元来宗教家ハ戦争ニ反対スベキモノデアル 反戦僧侶・植木徹誠の不退不転』(風媒社)

著者の大東仁さんから届きました。

ご執筆内容の「裏(付け)」をとるために取材をいただき、ご丁寧にご記名までいただいております。

息子が苦闘している「読書感想文」ではありませんが、いま、私の問題、人生の宿題です。

 

https://www.amazon.co.jp/元来宗教家ハ戦争ニ反対スベキモノデアル/dp/4833105772

 

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