第一生命、初任給を約16%引き上げ32.1万円へ 賃上げ約7%を検討(ロイター)
[東京 18日 ロイター] - 第一生命ホールディングス (8750.T), opens new tabは18日、2024年4月入社の新卒社員の初任給を現在の27万6000円から約16%引き上げ、32万1000円にする方向で検討している。初任給の引き上げは4年ぶり。人手不足から人材の争奪戦は激しくなっており、初任給を引き上げ、優秀な人材を確保したいとしている。
引き上げについては、現在組合と交渉中。同社によると、約32万円の初任給は、大手金融機関で最高水準となる。
賃上げについては、営業職も含めた国内の社員約5万人に対して、約7%の賃上げを予定している。今年度も平均約5%の賃上げを実施しており、2年連続の賃上げとなる。
初任給32万円とのこと、入社10年の私の給与よりも高いですね。既存の社員については約7%の賃上げ予定だそうで、入社2年目の給与が1年後に入ってきた社員を下回る、という事態も発生するのでしょうか。流石に大手企業であれば既存社員の給与との整合性は取ってくると思いますが、アルバイトの世界では後から採用された人の方が前から働き続けてきた人よりも時給が上、というのは時々あるようです。
ともあれ今年の新卒社員が昨年の新卒社員よりも16%ほど優秀であるとか16%ほど努力したとか、そういう理由でないことは意識されるべきでしょう。同じチェーン店でも東京と地方とで時給が異なったり、あるいは同じ仕事でも日本とオーストラリアで賃金に2倍の差があったり等々、給料を決める要因としては時期や地域などの要因が何よりも大きいことが分かります。そして地域の違いは転居や国外への移住でなんとかなるのかも知れませんが、新卒で入社する時期は本人の努力ではどうにもならないわけです。生まれた時期が違うだけで得られる給与は大きく異なる、この現実は意識されるべきでしょう。