著者の増田直紀氏と今野紀雄氏は複雑ネットワークの教科書や啓蒙書をすでに何冊も書かれてきた。特に『複雑ネットワークの科学』はぼく自身輪読会に用い,勉強させていただいた。しかし,それから5年経ち,複雑ネットワークの研究は急速かつ大幅に進んだという。その成果を踏まえ,新たな教科書が執筆されたわけである。
ざっと眺めたところ,新たな話題が加わるだけでなく,実際に複雑ネットワークを構成するためのアルゴリズムが広範かつ詳しく書かれている。実証研究への目配りも充実している。理論家にとってはもちろん,「使う」側にとってありがたい知識が満載。社会ネットワークや複雑系に関心を持つ研究者・実務家必携の書である。
研究の最先端を自ら切り開きながら,一方で応用にここまで配慮した教科書を書く著者たちの力量には感服するしかない。
ざっと眺めたところ,新たな話題が加わるだけでなく,実際に複雑ネットワークを構成するためのアルゴリズムが広範かつ詳しく書かれている。実証研究への目配りも充実している。理論家にとってはもちろん,「使う」側にとってありがたい知識が満載。社会ネットワークや複雑系に関心を持つ研究者・実務家必携の書である。
研究の最先端を自ら切り開きながら,一方で応用にここまで配慮した教科書を書く著者たちの力量には感服するしかない。
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