今年は4月から、ニューヨーク市立大学バルーク・カレッジで在外研究を始めた。文字通り研究に専念できる、貴重な機会を得た。そして8ヶ月間、主にこれまで日本で行ってきた研究の仕上げに時間を費やした。少なくともその半分は、来年の春までに手離れすると期待している。
阿部誠先生、新保直樹さんと行ってきた Twitter の伝播効果に関する研究は、元々少数のインフルエンサーは存在するかという問題意識で始まった。これまでの研究で、インフルエンサーは存在し、戦略次第で費用を考慮しても効果的なキャンペーンを実施できることが確認できた。
今年はこの研究を Marketing Scinece Conference、 Complexity in Business Conference、そしてソーシャルメディア研究ワークショップで発表した。この分野の研究は進んでおり、これ以上論文投稿を先延ばしできない。来年の春までに第一稿を仕上げると宣言したい (^o^)。
もう1つは、研究分担者として参加した「金融サービスにおける企業・従業員・顧客の共創価値測定尺度の開発」プロジェクト。私の担当部分をICServ/Frontiers in Service と BICT で発表した。プロジェクト自体は今秋終了し、自分に残された課題は主に論文の投稿である(汗)。
この研究では、標準的な計量モデル(ロジットモデルとマルコフチェーン)とエージェントベースモデルの併合を試みた。それはどちらのサイドからも嫌われるアプローチかもしれない。問題は、サービス・サイエンスの人々がどう評価するか。それを聴く機会が今後あるかどうか・・・。
やはり分担者として参加した「社会規範・政策選好・世論の形成メカニズムに関するパネル調査」も今年度で終了する。12月の JIMS で、共同研究者の桑島由芙さんが「ソーシャルメディア・イデオロギー・消費」と題する発表を行った。この発表は論文投稿が前提となっている。
現在、このプロジェクトの一環として選択実験を準備中だ。矛盾する政策のバンドルに有権者はどう対応するのか、秋山英三さんと取り組んでいるトレードオフ回避の研究ともつながる。その点で3月に下條信輔先生をお招きしたワークショップでの刺激を忘れることはできない。
「政治」は一見マーケティングからほど遠い世界に見えるが、物理学のオピニオン・ダイナミクスとか政治経済学のホテリング-ダウンズ・モデルとか、マーケティングにとっても非常に興味深い研究がある。その意味で、後継プロジェクトの申請が採択されることを祈りたい。
年明け早々に調査を実施する予定なのが「創造性とテイストに焦点を当てた消費者行動モデルの研究」プロジェクトである。従来から関心を持ってきたクリエイティブ・クラスに関する議論に、社会学にインスパイアされた手法を持ち込む。3月の進化経済学会@東大で発表する。
「プロ野球」研究の出版企画は、マーケティング、社会心理学、歴史学、経営組織論、会計学等の強力執筆陣から原稿が集まりつつある。順調に進めば、来年の春には出版されるはずだ。これが、今年の最も「確かな」成果だったかもしれない(まだ若干不確実なのだが・・・)。
しかしながら、来年1月に2件調査を行い、うち1つの分析結果を3月に学会発表し(予稿は1月末まで orz)、かつ Twitter 論文の第一稿を書くって・・・うーん、大丈夫だろうか・・・これら以外にここに書いていない研究もあるし、新たに立ち上げる予定の研究もある。
ともかく何とかするしかない。人生に残された研究に費やせる時間は短い。新たに始まる研究については、そのうちブログに書こう。いまは夢見る段階で、一人ニヤニヤしている。そして、最大の課題であったはずのモノグラフ執筆もある。全部自分が喜んで撒いた種なのだ。
↓Christmas Tree at the Plaza Hotel
阿部誠先生、新保直樹さんと行ってきた Twitter の伝播効果に関する研究は、元々少数のインフルエンサーは存在するかという問題意識で始まった。これまでの研究で、インフルエンサーは存在し、戦略次第で費用を考慮しても効果的なキャンペーンを実施できることが確認できた。
今年はこの研究を Marketing Scinece Conference、 Complexity in Business Conference、そしてソーシャルメディア研究ワークショップで発表した。この分野の研究は進んでおり、これ以上論文投稿を先延ばしできない。来年の春までに第一稿を仕上げると宣言したい (^o^)。
もう1つは、研究分担者として参加した「金融サービスにおける企業・従業員・顧客の共創価値測定尺度の開発」プロジェクト。私の担当部分をICServ/Frontiers in Service と BICT で発表した。プロジェクト自体は今秋終了し、自分に残された課題は主に論文の投稿である(汗)。
この研究では、標準的な計量モデル(ロジットモデルとマルコフチェーン)とエージェントベースモデルの併合を試みた。それはどちらのサイドからも嫌われるアプローチかもしれない。問題は、サービス・サイエンスの人々がどう評価するか。それを聴く機会が今後あるかどうか・・・。
やはり分担者として参加した「社会規範・政策選好・世論の形成メカニズムに関するパネル調査」も今年度で終了する。12月の JIMS で、共同研究者の桑島由芙さんが「ソーシャルメディア・イデオロギー・消費」と題する発表を行った。この発表は論文投稿が前提となっている。
現在、このプロジェクトの一環として選択実験を準備中だ。矛盾する政策のバンドルに有権者はどう対応するのか、秋山英三さんと取り組んでいるトレードオフ回避の研究ともつながる。その点で3月に下條信輔先生をお招きしたワークショップでの刺激を忘れることはできない。
「政治」は一見マーケティングからほど遠い世界に見えるが、物理学のオピニオン・ダイナミクスとか政治経済学のホテリング-ダウンズ・モデルとか、マーケティングにとっても非常に興味深い研究がある。その意味で、後継プロジェクトの申請が採択されることを祈りたい。
年明け早々に調査を実施する予定なのが「創造性とテイストに焦点を当てた消費者行動モデルの研究」プロジェクトである。従来から関心を持ってきたクリエイティブ・クラスに関する議論に、社会学にインスパイアされた手法を持ち込む。3月の進化経済学会@東大で発表する。
「プロ野球」研究の出版企画は、マーケティング、社会心理学、歴史学、経営組織論、会計学等の強力執筆陣から原稿が集まりつつある。順調に進めば、来年の春には出版されるはずだ。これが、今年の最も「確かな」成果だったかもしれない(まだ若干不確実なのだが・・・)。
しかしながら、来年1月に2件調査を行い、うち1つの分析結果を3月に学会発表し(予稿は1月末まで orz)、かつ Twitter 論文の第一稿を書くって・・・うーん、大丈夫だろうか・・・これら以外にここに書いていない研究もあるし、新たに立ち上げる予定の研究もある。
ともかく何とかするしかない。人生に残された研究に費やせる時間は短い。新たに始まる研究については、そのうちブログに書こう。いまは夢見る段階で、一人ニヤニヤしている。そして、最大の課題であったはずのモノグラフ執筆もある。全部自分が喜んで撒いた種なのだ。
↓Christmas Tree at the Plaza Hotel