昨日聞いたグーグルKKの村上社長の講演では,広告ビジネスモデルの話が興味深かった。同社は,AdSenseを雑誌やラジオなど既存のマスメディアに導入し,空き枠を取引していく実験を行なっている(AdSense for Magazine, AdSense for Radio, ...)。いうまでもなく検索への連動とかクリックスルーとかが(普通に考えると…)あり得ない世界だから,これまでの技術がどこまで活かせるかわからない。あくまで実験だと村上氏は強調していた。
Google がネットの世界からリアルの世界に進出してきた感がある(ただし広告入稿システム自体はネットにつながっている)。ロングテールの尻尾の部分が,着実に吸収されていく。村上氏は,電博のような既存の広告会社と競合しないことをしきりに強調していた。しかしその一方で,頭から尻尾,尻尾から頭への広告が無視できないという話,また Google にとって広告とは検索の結果としての情報でしかないという話は,まさに広告ビジネスの「フラット化」を示唆している。
こうした変化は広告業界の構図を変化させるだろうが,既存の大手広告会社には脅威ばかりでなく,機会があると思う。Google が見事に自己規定しているように,既存の広告会社は Google がやらないこと,できないことを規定し,追求していけばよい。それは何か…。
Google がネットの世界からリアルの世界に進出してきた感がある(ただし広告入稿システム自体はネットにつながっている)。ロングテールの尻尾の部分が,着実に吸収されていく。村上氏は,電博のような既存の広告会社と競合しないことをしきりに強調していた。しかしその一方で,頭から尻尾,尻尾から頭への広告が無視できないという話,また Google にとって広告とは検索の結果としての情報でしかないという話は,まさに広告ビジネスの「フラット化」を示唆している。
こうした変化は広告業界の構図を変化させるだろうが,既存の大手広告会社には脅威ばかりでなく,機会があると思う。Google が見事に自己規定しているように,既存の広告会社は Google がやらないこと,できないことを規定し,追求していけばよい。それは何か…。