インバウンド・マーケティングとは何か? そのヒントは英文の副題に端的に示されている。Get Found,つまり「見つけてもらうマーケティング」ということだ。顧客が積極的に情報収集する時代では,こちらから見せつけようとすると相手はますます引いてしまうおそれがある。
この本は,インバウンド・マーケティングの実践上のテクニックを細かく説明する。ブログの活用法,検索エンジン最適化,ソーシャルメディアへの参画,顧客管理,人材育成など・・・。出版後2年以上経っているので,なかには状況が変わってしまったノウハウがあるかもしれない。
しかし,大きな流れは変わっていない。オウンドメディア(自社メディア)やアーンドメディア(ソーシャルメディアなど)を駆使して顧客と対話する。これは大企業ならずとも(でないほうが?)実行できる。つい「マーケティングの民主化」ということばを思い浮かべてしまう。
「見つけてもらう」というのは一見謙虚な表現だが,巨額のマーケティング費用を持つ大企業を除くと,非常に野心的でかつ唯一可能な目標なのである。ただしその前提条件は,見つけた顧客にとって,そのサイトなりそこで提供される製品やサービスに飛び抜けた価値があるということ。
この本の著者の一人は,前回紹介した『リアルタイム・マーケティング』の著者とともに,あの『グレイトフル・デッドに学ぶマーケティング』の共著者の一人である。とはいえこの本は,他の2冊とはまた趣きの異なる本になっている。
インバウンド・マーケティング | |
ブライアン・ハリガン, ダーメッシュ・シャア | |
すばる舎 |
この本は,インバウンド・マーケティングの実践上のテクニックを細かく説明する。ブログの活用法,検索エンジン最適化,ソーシャルメディアへの参画,顧客管理,人材育成など・・・。出版後2年以上経っているので,なかには状況が変わってしまったノウハウがあるかもしれない。
しかし,大きな流れは変わっていない。オウンドメディア(自社メディア)やアーンドメディア(ソーシャルメディアなど)を駆使して顧客と対話する。これは大企業ならずとも(でないほうが?)実行できる。つい「マーケティングの民主化」ということばを思い浮かべてしまう。
「見つけてもらう」というのは一見謙虚な表現だが,巨額のマーケティング費用を持つ大企業を除くと,非常に野心的でかつ唯一可能な目標なのである。ただしその前提条件は,見つけた顧客にとって,そのサイトなりそこで提供される製品やサービスに飛び抜けた価値があるということ。
この本の著者の一人は,前回紹介した『リアルタイム・マーケティング』の著者とともに,あの『グレイトフル・デッドに学ぶマーケティング』の共著者の一人である。とはいえこの本は,他の2冊とはまた趣きの異なる本になっている。