週末は松山市の道後温泉で開かれたソーシャルメディア研究ワークショップに参加。これで4回目となるが、マーケティング、社会学、心理学、物理学、コンピュータサイエンスといった分野の研究者・実務家が参集し、合宿形式で研究発表と議論を重ねている。
今年の発表テーマは以下の通り:
■ソーシャルメディアのデータ指向分析
■ブログ記事をソースとした行動分析
■ソーシャルメディアを使った消費者の声分析手法SMRP~最新アニメ映画を題材にして~
■クチコミが現在の経験に及ぼす影響:ソーシャルとプロモーショナルなコンテクストの比較実験
■O2O:電子メディアを活用したリアル店舗への顧客の誘動
■ネット選挙と参院選
■参院選時のツイッターユーザの政治行動・メディア接触調査
■2013年参議院選挙における、tweet の利用実態とそのインパクト
■Twitter投稿頻度の周期的変動
■今話題の<エンタメ情報まとめサイトminp!>の分析まとめ!
■インフルエンサーのインフルエンスを測る~スマホを巡るツイートの効果
■東日本大震災に際する情動反応:Twitterデータのテキスト分析
■ブログを用いた社会の雰囲気の定量的計測
■ブログ書き込みモデルの拡張と流行の予測可能性の検討
■ヒット現象の数理モデルの応用例と拡張
大別すると、東日本大震災や参院選のような社会的事件が引き起こす集合現象の分析と、広い意味でのマーケティングに関連する分析が披露された。大御所から中堅、若手までがフラットに議論できるのも、なかなか稀有な場かもしれない。
特にぼくの場合、ソーシャルメディアの分析に必要なスキルに限界があるので、今後そうした研究を続けられるかどうか不安だ。しかし、来年もこのワークショップに出たいので、なんとかこの領域で研究を続けようと本末転倒なことを考えている。