今日の休日に、湖北のパン屋に出かけた。
どれも美味しそうだ。
クアトロの父の好きな全粒粉やクルミのパンが並ぶ。
そこにパストラミのパンがあった。
パストラミを見つけるとエディット・ピアフの映画を思い出す。
「エディット・ピアフ/愛の讃歌」の中で、歌姫ピアフとボクサー・マルセルのアメリカでの初デートはマルセルの行きつけのハンバーガー屋だった。
マルセルはパストラミ・バーガーを注文する。
このパストラミは味付けして燻製した牛バラ肉のようだ。
パストラミ・バーガーは今日のハンバーガーの原点である。
ピアフはこのいかにもアメリカらしいハンバーガーが気に入らない。
「このお肉は湿った犬の臭いがするわ」
いかにも、フランス人気質を表したセリフでクアトロの父は気に入った。
ボクサーのマルセルとパリッ子ピアフを対比するのにも時代背景を表すのにもとても上手い設定だった。
湖北のパン屋さんのパストラミは、湿った犬の臭いはなかった。
それよりも、木の実のパンにとても良く合い、フランス自慢のボージョレ・ヌーヴォーにも良く合いました。
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