マグロはきれいな流線型をしている。
背びれ、腹びれも胴体に格納され、弾丸のように海の中を高速で突き進む。
何千キロという旅は、休むことを許されない。
泳ぎながら、餌を取り、眠ることさえ知らないのだろうか。
マグロのように、何かに追い立てられるように忙しく人生をおくっているような気がする人も多いかもしれない。
マグロの子供をメジマグロと呼ぶが、立派な青年になった頃はチュウボウと呼ぶ。
そのチュウボウは初夏に、イワシなどの小魚を追って日本近海にやって来る。
このチュウボウマグロは、脂がほどよく乗って通好みの味わい。
そして、今日のクアトロにもそのチュウボウマグロが登場。
チュウボウマグロにクアトロの赤ワインでも合わせて、日頃の労をいたわろう。
と、自分にもささやくクアトロの父だ。