暑い!
こんな日こそカレーだろう。
頭の中からも汗が吹き出すような辛いカレーを食べたくなる。
カレーにも色々あるが、こういう暑い日はインド料理の本格カレーを食べたい。
今、自宅でそんな本格カレーを食べることを想像しているクアトロの父だ。
本格カレーともなるとカレースープとライスは別々に運ばれてくる。
それには何か訳があるのだろうか。
考えられるのは、まずカレースープの濃度である。
小麦粉によるトロミ付けに頼らない本格カレーは食べる分づつライスにカレースープを乗せるべきなのだろう。
堅めに炊いてあるライスにスープ系のカレーを食べる分だけかければライスの食感とカレーの風味を口の中で味わえるというものだ。
また、カレースープにはジャガイモが一個入っていることがある。
このジャガイモも単なる具ではない。
カレースープの辛さを確認し、個人の好みで辛すぎたらスープにじゃがいもをつぶして辛さを穏やかにする役割がある。
ちょうど良い辛さならば、じゃがいもはそのまま食べる。
この調整をしてからライスにカレーをかけるべきだ。
ライスにカレースープ、その配分に気を配りながら食べ進む。
額から流れ落ちる汗が心地よい。
そして食べ終わるまでは水を飲むような愚行は控える。
そんな想像をしていたら、なお暑さが気になってきたクアトロの父だ。
カレースープとライスが別々に運ばれてきても、カレースープをライスに一度にかけて、一気に食べるのが粋というものだという意見もあるだろう。
本格カレーの食べ方については、あくまでも個人的見解および妄想であって、何ら他人に強要するものではないことを付け加えておこう。