マンガ「ソムリエール」で扱われて評判になったワイン“ガバ・ド・シル”。
主人公のソムリエール(女性のソムリエ)がワイン通のお客様にブラインドでワインを飲ませる。
ワイン通のお客様は数万円する“エルミタージュ”というワインだと確信するのだが、実はスペインの新しいワイン“ガバ・ド・シル”だった。
このワインの価格は安い。
ブドウ品種はスペインの地ブドウで無名と云っても良い“メンシア”と云うブドウ。
テルモ・ロドリゲスと云う、若き醸造家によって発掘されたブドウ品種だ。
今では、ワイン評論家などにも高い評価を受けているブドウ品種だ。
テルモ・ロドリゲスの手がけるワインは、そのエチケットもセンスが良い。
このワインはシル川沿いで造られるのだが、エチケットの12の橋はこのシル川に架かっているのだろうか。
ワインを楽しむ会話も提供してくれるエチケットである。
後日、クアトロの父もソムリエールを秘かにマネるかもしれない。
「お客さん、ちょっとこのワインをブラインドで飲んでみませんか」
「美味しいでしょ、何万円もするワインみたいでしょう、何て云うブドウ品種だか解りますか・・・」
ヒ、ヒ、ヒと含み笑いをするかもしれない。
卑屈なクアトロの父である。