ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

トマトは野菜か果物か

2008年07月22日 | 食材の話

Photo クアトロの父が子供のころは、トマトは果物だった。今日のように暑い日は、氷水に浮かべたトマトは素晴らしいデザートだった。酸っぱくて種の周りは青臭い味だが、みずみずしくて暑い夏には美味しかった。
マクドナルドが日本にやって来た時から、トマトが果物から野菜に変わる。包丁を入れるとぐにゅっとくずれるようなトマトが姿を消し、スライスしてハンバーガーに挟めるような肉厚のトマトに品種改良された。そして、スーパーマーケットの野菜売場の中心にトマトが座るようになった。
アメリカでもトマトは野菜か果物かを論じられ裁判まで行われたという。結果、最高裁の判定はトマトは野菜だという。
日本のトマトもマクドナルド以降は野菜の主役の座を確立する。ハンバーガーだけでなく野菜サラダにトマトがはいらないことはない。レストランなどでも、サラダにトマトが入っていないとクレームが出る。
日本では最近フルーツトマトなどももてはやされる。それでもフルーツのように甘いトマトという意味合いでしかなく、デザートとして果物のようにトマトを食すことではない。
イタリアのトマト歴史は、あらゆる料理のベースとして育った。ハンバーガーや野菜サラダの歴史の比ではない。イタリアではトマトは果物でも野菜でもなく文化なのではないかと思われる。

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