ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

時をかける酔っぱらい

2008年07月20日 | クアトロ・スタジオーネの話

Photo 20XX年にタイムスリップした男は、牛肉に偽装したマグロのカマを食べていた。
「シェフ、彼に2008年のレイソル優勝記念のワインでも出してあげてよ」
「かしこまりました」
いつのまにか、隣の席に若い男が腰掛けている。クアトロのシェフも何らいぶかしく思っていないようだ。
「2008年にレイソルは優勝したんだ」
「そう、あの年からレイソルの黄金時代が始まったんだ」隣の席のなぞの男が答える。
酔いがまわってきた男は、愚痴が始まった。
「自由に魚を食べられない時代なんて楽しくもないな」
「わかりますよ、それでもさらに未来は悲しいものですよ、じきにトマトも食べられなくなりそうなんですよ」
「トマトは原因不明の病気にかかり全滅しそうになりました、そこで僕は2008年のクアトロにタイムトリップをしてクアトロに持ち込まれた健全なイタリアントマトを手に入れることにしたんです」
「ところが、あなたを巻き添えにしてしまった」
「でも安心してください、今シェフにイタリアン・トマトのグリルを注文しましたから、それを食べて心の中で2008年に帰ることを念じれば元に戻れます」
そうか、そういえばあの時豊四季の農家が手がけたというイタリアントマトをクアトロでご馳走になってタイムスリップした気がする。
それから、トマトのグリルを食べた男は無事2008年のクアトロに帰るのだが、2008年のサッカーの勝敗をもっと細かに聞いておけばよかったと後悔するのだった。

2008年クアトロに登場した健全なイタリアン・トマトは、大変に好評でした。今後も随時入荷予定です。クアトロのトマトソースもさらにグレードアップすることでしょう。

コメント (1)
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