愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

山添村 助命(ぜみょう)番屋の辻観音石仏

2011年04月29日 | 石仏:奈良

奈良、大和高原の東部、伊賀盆地と接する鄙びた高原にある山添村。

その中央部には神野山と言う霊山が有って裾野にはその信仰にちなんだ地名が彼方此方についている。

その東側山ふところに助命(ぜみょう)という小さな集落があって、辻の北側山裾に突き出した岩肌にこの小さな磨崖石仏が刻まれている。

集落道をうち破る様に県道が整備され、片田舎の「集落の辻」という雰囲気はすっかり無くなってしまたが・・

高さ約60cmの舟形後背を持つ見慣れない像容の石仏が半肉彫りで刻み出されている。

後背頂部には梵字が刻まれ、胸元で合掌する観音像には違い無いのだが、何観音かは???

地元では「番屋の辻の馬頭観音」と呼ばれているようですが、頭上の化仏は無さそうだし・・・

どうも馬頭観音では無さそうです。

像高約40cm弱、社寺で信仰された石仏さんではなく集落の辻で里人から日々の暮らしを見つめ続けて来た石仏さんのようです。

撮影2011.4.10



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