愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

嵯峨野 化野(あだしの)念仏寺道の石仏

2011年04月21日 | 石仏:京都

誰でも知ってる京都嵯峨野の念仏寺は、化野念仏寺として境内におびただしい石仏や石塔の在る寺として、また京都の情緒ゆかしい景観としても全国的にその名を知られている。

そんなところに在って一部石仏ファンの間にしか余りその存在を知られてないのが此の石仏さん。

愛宕神社の門前、一之鳥居脇にある嵯峨野を代表するかのような景観の平野屋さんから歴史的街並みの参道を少し下って行くと念仏寺門前に至る。

門前参道脇の土手崖に二体の古びた石仏の有るのが目に付く。

いつも見慣れている大和の素朴な石仏さんとは同じ時代に造立したものであってもどこか趣の違う感がある。

 向かって右に阿弥陀如来、左に釈迦如来、共に舟形光背を背負う蓮華座に座する坐像で総高90cm。

像高は約60cm強、穏やかな顔容、がっしりした体躯で充実感があり鎌倉後期の像立だと考えられている。

鎌倉期の石仏として釈迦如来石仏はいかにも珍しいものだそうです。

<釈迦如来半身>

撮影2008.1.04