この道も良く通る道なのだけど何の怪しさも無くつい最近、近くの丸柱の人から聞くまで全く気付かなかった石仏さんです。
丸柱から伊賀上野方面に抜ける国道422号線に平行するように丸柱最西端辺りから諏訪の国道422号線までを広く新しいバイパス様農免道路が付けられている。
丸柱から約5分も南進すると右手山肌を切り拓き桜の若木を植樹したオープンガーデンがあって、その北端の山裾に半月形の巨岩が横たわっているのが見える。
新しい農免道路はかさ上げして高くなったのか?大岩はすっかり道路の側溝より一段低くなり車窓からは全く石仏の存在などには気付くわけもない
聞いた人の話によるとこの道路が出来るまではこの大岩の前を野道が通っていてこの石仏さんは見上げていたという事でした。
石仏は大岩の下部に幅約1m、高さ約40cmの隅取りをした四角に彫り窪めた中にそれぞれの六体地蔵を中肉彫りで刻み出す。
六体地蔵は像高約35cm蓮華座に立ち円後背を背負う。
像容はかなり傷みが激しく、雑な補修が施されていて少し可哀そうな気もしないではありません。
上部には庇溝を刻み真新しい庇も付けられ、信仰も続いていて供花や香跡も新しい。
勿論説明板なども無く、この六体石仏にも特別な名前はないそうです。
撮影2011.4.17