清涼寺を開基した然(ちょうねん)上人(938~1006)の墓標だとされる八面石幢。
六角形や燈籠型のものは多いが、八角形の石幢は珍しく、その上風化摩耗も激しく、上部の笠がなければ丸い石柱・・・・。
高さ155cmの花崗岩を丸みの強い八角形に整形、上部に括れ造りその下方、各面のそれぞれ如来形立像を刻み出している。
しかし石仏は風化摩耗が激しく、肉眼では何が何やら状態。
古い形式を伝え鎌倉期の像立とされるが、元から然(ちょうねん)上人(938~1006)の墓だとするには無理がある。
因みに上部八角形笠石宝珠は最近の後補です。
一切経蔵(輪蔵)の前に安置された「傅大士(ふだいし)」父子像・・・・やっぱりどこか異国風で彩色もよく残っている。
撮影2012.8.25