先日紹介の交野市私部「光通寺」境内に残された石仏さん達。
本堂脇、不動堂へ続くブロック塀を背に、付近から集められた室町期からの雑多な石仏が50躰以上も並べられている。
ここでは僕の目に留まった三体のの紹介です。
並び立つ石仏の向かって左端の方、モミジの小株に隠れるように立つ阿弥陀如来立像。
隙間なく、下部もコンクリート漬けにされ詳しくは不明ですが・・・舟形後輩の頂部を欠損、現高90cm足らず、像高75cm、右手は胸に左手を下げ来迎印を示す。
肉付きの取れたスマートな像容で室町中期の造立だろうか・・・
モミジの小株を挟んで右手、前の現代地蔵に隠れるようにして立つ阿弥陀如来坐像。
舟形状自然石に深く舟形光背を彫り沈め、中に力強い定印阿弥陀如来を中肉で刻み出している。
力強いが簡略化が進行した室町紀像立だろう・・・しかし尊顔は鋭く見える。
最後に可愛く見える阿弥陀如来坐像。
舟形光背を持ち蓮座に結跏趺坐、定印を組むが、やっぱり簡略化が進んだ室町後期の造立。
此処、交野ではどこに行っても、こんな石仏に出合う事が出来る。
撮影2012.6.17