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前回の続き、輿山往生院の石塔の数々・・・・、なんと言っても先ずはこれ、石塔では珍しい重要文化財指定の宝筐印塔。
本堂の傍ら、石仏群の最右翼にどっしり構える。
正面を本堂向きに南面させ、塔身にはおぼろに残る線彫り月輪の中、金剛界四仏の種子を薬研彫りする。
<西側正面から>
相輪上部を欠損するも高さ2m強、じつにバランスの良い古式な石塔です。
北西方面から、基礎面幅約80cm、軒幅約75cmと計算しつくされたようなバランスを持って居る。
北面から・・・・基礎石一段目に鎌倉時代中期の正元元年(1259)銘が確認され、大和様式最古の紀年銘をもつ。
本堂裏には行基の供養塔だと言うわれる五輪塔が祀られている。
少し小ぶりで威圧感には欠けますが、高さ186cm、この下より舎利容器の断片と骨片が発見された。
全て四面共に素地ですが鎌倉後期の造立だと考えられて居ます。
本堂を背に、境内入口に建つ背の高い五輪卒塔婆。
高さ228cmと見上げるほどに高く、格好も良いが火輪の軒先で欠損、西面地輪上部に阿弥陀三尊の種子を刻む。
しかしまあ、これだけ一度に見せ付けられるとしばし呆然としてしまいます。
頭の中が支離滅裂でまとまりがつきづらい。
撮影2012.11.16