愛しきものたち

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生駒市 輿山(こしやま)往生院墓地の石塔

2012年12月04日 | 石塔:石造物

前回の続き、輿山往生院の石塔の数々・・・・、なんと言っても先ずはこれ、石塔では珍しい重要文化財指定の宝筐印塔。

本堂の傍ら、石仏群の最右翼にどっしり構える。

正面を本堂向きに南面させ、塔身にはおぼろに残る線彫り月輪の中、金剛界四仏の種子を薬研彫りする。

<西側正面から>

相輪上部を欠損するも高さ2m強、じつにバランスの良い古式な石塔です。

北西方面から、基礎面幅約80cm、軒幅約75cmと計算しつくされたようなバランスを持って居る。

北面から・・・・基礎石一段目に鎌倉時代中期の正元元年(1259)銘が確認され、大和様式最古の紀年銘をもつ。

本堂裏には行基の供養塔だと言うわれる五輪塔が祀られている。

少し小ぶりで威圧感には欠けますが、高さ186cm、この下より舎利容器の断片と骨片が発見された。

全て四面共に素地ですが鎌倉後期の造立だと考えられて居ます。

本堂を背に、境内入口に建つ背の高い五輪卒塔婆。

高さ228cmと見上げるほどに高く、格好も良いが火輪の軒先で欠損、西面地輪上部に阿弥陀三尊の種子を刻む。

しかしまあ、これだけ一度に見せ付けられるとしばし呆然としてしまいます。

頭の中が支離滅裂でまとまりがつきづらい。

撮影2012.11.16


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