先日紹介の近鉄御所駅東北へ約1kmばかり葛城川右岸の北十三(きたじゅうそ)の地蔵石仏。
北十三の西入口に在る日吉神社、その小ぢんまりした境内に建つ地蔵堂に安置されて居る。
堂内には足元を隠す床と正面には立派な敷居もあって、自由は効かず真っ赤な涎掛けは外せなかった。
資料に拠ると、総高195cm、像高156cm、蓮華座に立つ矢田型地蔵菩薩立像。
穏やかで笑みを浮かべたように見える尊顔は摩耗が激しく、信仰篤い石仏だと言えそう。
光背面には室町後期の大永6年の銘が確認されて居る。
大和「国中(くんなか)」の地蔵石仏は概して大きく立派です。
撮影2011.11.27