長岡京市、神足墓地の大きな丸彫り石仏群。
JR長岡京市と阪急長岡天神駅に挟まれた神足小学校脇の広大な惣墓、その入口辺りに、ほぼ等身大坐像の石仏が並び立つ姿は、他で目にすることがなく圧巻・・
墓地入口右手には新しく造られた現代風基台の上に六体地蔵としては珍しい坐像石仏が横一列に並んでる。
六体地蔵は時代や地域に拠っていろいろなものが造られ、呼び名もまちまちだそうですが・・・・・ここでは右端に、宝珠を抱くもの・・・
二体目は如意を持つ・・・・
三体目は幡を持ち
四体目は錫杖を持つ・・・・それぞれ六道輪廻の役割を与えられた地蔵石仏・・・
蓮華座に坐し像高凡そ等身大と大きく重量感が有る。
中央龕前堂前の植え込みを背にして十王像の内五王が並んでいる・・・・元々五王だけだったのだろうか??ちょっと不思議な気もしないでは無い・・・
中央に大きく閻魔大王・・・
向かって右端の司録(平等王)
左端は司命(初江王)と言う事らしい・・像高は共に六体地蔵に等しく等身大、ただ中央の閻魔大王だけは1回り大きくなって居る。
六体地蔵並びの奥には釈迦と阿弥陀の二体の一際大きな坐像石仏が並んで居る。
向かって左に弥陀定印の阿弥陀如来、右には釈迦如来・・・・
こちら釈迦如来ですが・・・・総約1.4m高、江戸時代の特色ある蓮座に座して居られます。
背には尊名と多数の結縁者名を刻むが紀年銘は刻まれて居ない。
しかしこれらは誰が見ても江戸後期の造立・・・・これだけの石仏が一同に会してるのは珍しく、庶民信仰が具体的な形として残された石仏群です。
撮影2012.10.7