旧国道25号線で天理の山越えの上り坂に差し掛かる少し手前、道路の左手に桃尾の瀧の掲示板があって解りやすい。
古来「布留の瀧」として知られた瀧で、古くから修験者の瀧行が盛んに行われていて、今でも其の水量は豊富で、周囲は心地よいマイナスイオンで充満している。
瀧に向かって、左脇の岸壁に不動明王立像と脇侍が二体刻まれている。
不動明王は長方形の彫りこみの中に刻まれており、枠をはみ出した火炎は珍しい。
像高 約1m、鎌倉中期の作だと云われている。
不動磨崖の傍には如意輪観音石仏が有り、像高43cm、南北朝の作だといわれている。
瀧の前には、竜福寺への急な坂道の参道があって暫く登ると、小さな谷川のに岩にも南北朝時代の小さな不動明王が刻まれている。
撮影2006・4・08