愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

生駒市 暗峠(くらがりとうげ)の石仏ー2

2006年10月13日 | 石仏:奈良

峠を横切る、生駒スカイラインの下ををくぐると、眼下にに生駒の町並み其の向こうに矢田丘陵、ずーと、奥には大和高原の山並みがかすんでいて絶好のビューポイントになっている。

ここから先は暫く、2車線の走りやすい道路になっています。

ダラダラ坂を下がっていくと、西畑の左手に万葉句碑(故犬養孝揮毫)や芭蕉の名の刻まれた案内石がある小さな広場があり、奥のほうに室町時代の地蔵石仏・六字名号碑がある。

右手の崖上には文化五年(1808)の役行者・前鬼・後鬼像が、のけぞったように、斜面にたおれかけていました。

この辺りは役行者が拓いたという、宝山寺や、千光寺にも近い。

この辺りの生駒谷は、棚田が斜面いっぱいに里山を満喫できるすばらしい景色広がっている。

ここから少し下った、左手上方の大きな石には、像高50cm足らずの阿弥陀磨崖石仏がある。

像容は殆ど崩れてはいるが鎌倉後期のものとされています。

ここを過ぎて、藤尾集落の道端の小さなお堂の中には、線彫りに近い薄肉彫りの阿弥陀石仏がある。

写真のように見慣れない像容で、像高、136cmで上部が欠損し、表面はしっかりみがいていないようで、でこぼこが見られます。

石の右側面に文永7年(1270)广午六月月日為西仏過去也」の刻銘があり、鎌倉期の像立、地元の方がしっかりお守りされているようで、信仰の篤さが伺われる石仏です。

撮影2006.6.24



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